「要請」応じず売上高9割増のグローバルダイニング「命が失われる可能性ほとんどない」発言の違和感

くらしにプラス

以前より自粛要請を拒否し、営業を続けているグローバルダイニングの決算発表があり、売上9割増、純利益5億円の黒字となったというニュースがありました。

「要請」応じず売上高9割増 グローバルダイニング(朝日新聞デジタル) 

飲食チェーン、緊急事態でも通常営業を継続へ…社長「命が失われる可能性ほとんどない」(読売新聞オンライン) 

Gダイニング上方修正 「通常営業」継続で黒字決算(テレ朝) 

 

 

自粛要請に応じず売り上げ9割増、 グローバルダイニングの 対応

ヤフーニュースで 議論に

  • 2021年1~6月期決算は、売上高が前年同期比92・3%増の47億円、純利益が5億円の黒字(前年同期は9億円の赤字)
  • CFO(最高財務責任者)は、「(緊急事態)宣言下、まん延防止等重点措置の中でも営業を続けた結果だ」
  • さすがにこの言い方は多くの人がカチンとくるはず
  • さらに、長谷川氏は「(東京都の29日の発表では)3865人が感染したが、死者数は3人だった。 熱を出す人は増えたかも知れないが、命が失われる可能性はほとんどない」と述べた。(読売新聞オンライン7.30)
  • 「私どもは全くぶれていなくて、これが何で緊急事態なのかが理解できない」(テレ朝ニュース)
  • これはさすがに言ってはいけない言葉ではないか
  • 今年1月の2度目の緊急事態宣言以降、休業や時短の「要請」には応じずに営業を続けてきた。競合店が休業していたことで来店客が集中した面もあったとみられる。
  • この日は、緊急事態宣言が首都圏3県と大阪府に拡大されることが決まったが、新たな対象地域でも通常営業を続ける方針を表明した。
  • あわせて公表した21年12月期決算の業績予想では、売上高は前年比67・4%増の94億円、純損益は10億円の黒字(前期は15億円の赤字)を見込む
  • これだけで見ても、うーんと思う人は多いはず
  • IRの中にも、「日本国内では、緊急事態宣言・まん延防止等重点措置下において、商業施設店舗以外で通常営業を  継続していることなどから、売上高及び損益が当初予想を上回る見通しとなりました」という表現
  • 緊急事態宣言・まん延防止措置に従わなかったから予想利益を上回りましたという当てつけのような表記

とはいえグローバルダイニング側も言い分が・・

  • 当社グループは前連結会計年度において、営業  損失11億75百万円、経常損失11億2百万円、親会社株主に帰属する当期純損失15億9百万円を計上し、財政状態が  著しく悪化しました。当連結会計年度に入り業績が上向いてきているものの、先行きは不透明な状況が続いております。
  • 現状では当該感染症の収束及び外食需要の回復には一定期間を要すると考えられることから、営業債務の支払及び借入金の返済等の資金繰りに懸念が生じており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。
  • また、当該感染症の今後の広がり方や収束時期は不透明であ  り、売上高等に及ぼす影響の程度や期間を予測することは困難であるため、現時点では継続企業の前提に関する重  要な不確実性が認められます。
  • つまり、もうこちらも緊急事態宣言やまん延防止措置の要請に従っていては経営がもたないという状態
  • ある意味、支援が不十分、従う方がバカをみるというグローバルダイニング側の気持ちはある

ただし・・・・

  • 合成の誤謬という言葉がある
  • ミクロの視点では正しく合理的でも、マクロの世界ではよくない・不合理な結果になる
  • 劇場公演で、前の人の頭が大きいからステージが見えないということで、後ろの人が立つと、 その後ろや斜め後ろの複数人が、よりステージが見づらくなり、 結局多くの人が迷惑を被る
  • 現在の営業時間短縮・酒類自粛などに従わないことで、一企業としては抜け駆けが出来る
  • グローバルダイニング側としても、正直閉めて十分な補償があるなら従うよというのが本音かも
  • ただ、要請に従っていたら、継続企業としての疑義が生じて、会社・株主・従業員などのステークスホルダーに迷惑をかける
  • 2020年の概況報告では、東証二部上場以来最低の売上高
  • 継続企業の前提に関する事項の注記(ゴーイング・コンサーン注記)を付すこととなった
  • 当初2020年4月の緊急事態宣言下では、全体の半分の22店舗を一時休業
  • その結果業績に大きな影響
  • 今回の件で、確かに一企業としては、業績回復が出来たかもしれないが・・・
  • 正直「(緊急事態)宣言下、まん延防止等重点措置の中でも営業を続けた結果だ」、 この発言が単なる切り取りでなければ、他の飲食業者や政府・各官庁・医療関係者など様々なところがブチ切れる可能性
  • ある意味、正直者が馬鹿を見るという結果の中でこの発言は、正直・・・
  • そして、短期的にはよくても、長期的には各方面がどう感じるか
  • とくに、要請に正直に従っている飲食店にとっては・・・
  • また、協力金の支払い遅れや差し戻しなどがあるなかで・・・
  • このグローバルダイニングの選択が今後より、飲食店の選択に影響を与える可能性
  • つまり、従って馬鹿を見るより、営業した方がいい、背に腹は代えられないというところがより増えると考えられる
  • そして、会見での発言
  • 「(緊急事態)宣言下、まん延防止等重点措置の中でも営業を続けた結果だ」
  • さらに、長谷川氏は「(東京都の29日の発表では)3865人が感染したが、死者数は3人だった。 熱を出す人は増えたかも知れないが、命が失われる可能性はほとんどない」
  • 「私どもは全くぶれていなくて、これが何で緊急事態なのかが理解できない」
  • さすがにこれを肯定的に捉えられる人は少ないと思う
  • 今後、この選択がどういう結果をもたらすかはわからないが、短期的には黒字と、一部の顧客の支持、 そして多くの自粛している事業者・政府・自治体・医療関係者に負のイメージを与える両方の側面があったと言える

 

 

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