本文へ移動

千代田区都議補選、過半数なしで当選できる?法定得票25%を解説

2026年11月1日に投票が行われる東京都議会議員補欠選挙の千代田区選挙区では、1人を選びます。区議会議員の選挙とは別の選挙です。

当選に過半数の得票は必要ありません。ただし、最も多く得票したうえで、有効票(候補者に有効に投じられた票)の25%以上を得る必要があります。「他の候補より多いこと」と「最低限の得票を満たすこと」が、両方求められます。

今回の選挙の日程や投票方法は候補者一覧の記事と東京都選管の選挙概要で確認できます。

広告

▶ 政経プラスチャンネルの最新解説動画

チャンネル登録して、新しい解説を受け取る

最多票に加え、有効票の25%以上が必要

法定得票数(当選するために法律が求める最低の得票数)は、選挙の種類によって計算方法が違います。

地方議会議員の選挙は有効投票の総数を、選挙区の議員定数(その選挙区から選ぶ議員数)で割り、その4分の1を計算します。千代田区選挙区の定数は1人なので、今回の最低基準は有効票の25%です。公職選挙法95条1項3号

計算の基になるのは、有効票の合計です。選挙人名簿に載る人数や、無効票を含む投票総数の25%ではありません。

25%以上を得た候補が複数いても、選ぶのは1人です。最低基準を満たした候補のうち、得票が最も多い人が当選します。

制度の一般的な説明は北九州市選管のQ&A「4 当選人及び任期について」にもあります。

前回は、有効票の約28.5%で当選

2025年6月22日の都議選では、千代田区選挙区の有効票は25,369票でした。当選したさとうさおり氏の得票は7,232票で、有効票の約28.5%です。

過半数に届かなくても、最多票で最低基準を満たしたため当選しました。

前回2025年の確定結果票数
有効投票の総数25,369票
法定得票数6,342.250票
さとうさおり氏(当選)7,232票
平けいしょう氏(次点)6,986票

出典:東京都選管「2025年都議選・開票結果」千代田区選挙区。氏名は当時の公式表記です。約28.5%は公表得票を有効票総数で割った計算値です。

次点の平氏も法定得票数を上回っています。それでも当選していないのは、最多票ではなかったからです。この実例からも、法定得票数が「超えれば当選できる票数」ではないと分かります。

前回の6,342.250票を、今回の当選ラインとして使うことはできません。必要な最低票数は今回の有効票総数によって変わります。

供託金の10%とは、何が違う?

供託金(立候補の際に預けるお金)は、都道府県議会議員の場合、60万円です。一定の得票に届かなければ没収されます。公職選挙法92条・93条

今回のように選挙区定数が1人の場合、得票数による没収の基準は有効票の10%未満です。有効票のちょうど10%を得た場合は、この没収基準に当たりません。

何を決める基準か今回の定数1の選挙区では
当選に必要な最低得票有効票の25%以上。そのうえで最多票が必要
得票数による供託金の没収有効票の10%未満

供託金が没収されないだけの票を得ても、当選に必要な票を得たことにはなりません。開票結果でこの2つの基準が出てきたら、何を判断する数字かを区別して読むと分かりやすくなります。

同票だったら?誰も25%に届かなかったら?

当選人を決める場面で同票になった場合は、選挙会で選挙長がくじで決めます。公職選挙法95条2項に定められています。

誰も最低基準を満たさず当選人が決まらなければ、定数1のこの選挙区では再選挙の対象になります。根拠は同法110条です。これは制度上の説明で、今回そうなるとの予測ではありません。

11月1日の結果を読む際は、候補ごとの票数、有効票の合計、法定得票数を併せて確認すると、当選が決まる理由を追えます。候補者の提案は選挙公報による政策比較で読めます。

確認日:2026年10月28日。前回の得票は2025年6月22日の結果です。

執筆・検証:カネさん(政経プラスチャンネル運営)+ChatGPT(Codex)+Claude(文章制作・点検)。

ほかの記事を探す
ホームで目的から探す →
タイトルとURLをコピーしました