福岡県議会議員は、県全体を一つの選挙区として選ばれるわけではありません。県内44の選挙区ごとに候補者へ投票し、合計87人の定数を選びます。任期は4年です。
福岡市や北九州市の各区、筑後・筑豊など、選挙区によって定数は異なります。自分の地域から選ばれた議員が誰か、どの委員会に所属し、どの会派で活動しているかを確認することが、県政監視の出発点です。
結論――「定数87」と「在籍86」は同じではない
福岡県議会議員の条例上の総定数は87人です。選挙区は44、議員の任期は4年。2026年8月17日現在の県議会公式名簿を会派別に合計すると在籍議員は86人です。
定数は選挙で選ぶべき議席の総数です。在籍数は辞職、死亡、失職、補欠選挙前の欠員などによって一時的に少なくなることがあります。「県議は86人」と固定的に書くのではなく、制度上の定数と基準日現在の在籍数を分ける必要があります。
出典:福岡県議会「県議会議員って何人いるの?」/議員の紹介・最新名簿
福岡県議会は44選挙区・定数87
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選挙区数 | 44選挙区 |
| 総定数 | 87人 |
| 任期 | 4年 |
| 投票方法 | 選挙区内の候補者1人に投票 |
県議会議員選挙には比例代表はありません。政党名ではなく、居住地の選挙区に立候補した候補者名を書いて投票します。選挙区の定数が1人なら最上位の候補が当選し、複数人区なら定数分の上位候補が当選します。
なぜ選挙区ごとに定数が違うのか
選挙区の定数は人口を基礎に条例で定められます。人口の多い都市部は複数人区になりやすく、人口の少ない地域では複数の市町村を合わせた合区や定数1人の選挙区があります。
人口が移動すると、一票の重みや地域代表のバランスが変わります。都市部の人口増を反映しなければ、議員1人当たりの有権者数に大きな差が生まれます。人口比例だけを徹底すると、人口の少ない地域の声が届きにくくなる問題もあります。
定数配分は単なる数字の調整ではありません。人口の平等と地域代表をどう両立させるかという政治判断です。
2023年選挙から変わった選挙区
福岡県議会は2022年に定数・選挙区条例を改正し、2023年4月の県議選から選挙区割りと一部定数を変更しました。総定数87人は維持されています。
| 変更 | 内容 |
|---|---|
| 選挙区の合区 | 久留米市選挙区とうきは市選挙区を「久留米市・うきは市選挙区」に統合 |
| 選挙区数 | 45から44へ |
| 北九州市八幡西区 | 定数4から3へ |
| 久留米市・うきは市 | 旧2選挙区合計6から5へ |
| 小郡市・三井郡 | 定数1から2へ |
| 太宰府市 | 定数1から2へ |
1人区と複数人区で選挙はどう変わるか
定数1の選挙区
当選者は1人です。候補者同士の勝敗が明確になりやすく、現職と新人、主要政党同士の対決になることがあります。候補者が1人しかいなければ無投票になります。
複数人区
定数まで複数の候補が当選します。同じ政党から複数候補が出る場合、政党間だけでなく同じ政党内でも票を競います。少数政党や無所属候補が議席を得る可能性も、定数1の選挙区とは異なります。
同じ県議選でも、選挙区定数によって候補者の戦い方と結果の多様性が変わります。
自分の選挙区と県議を調べる方法
福岡県議会の「議員の紹介」ページでは、福岡市、北九州市、福岡地域、北九州地域、筑後地域、筑豊地域から選挙区を選べます。議員名を開くと、選挙区、会派、当選回数、委員会所属などを確認できます。
確認する順番は次のとおりです。
- 自分の市区町村が属する選挙区を確認する。
- その選挙区の議員名と会派を見る。
- 所属委員会を確認する。
- 会議録で議員名を検索し、質問内容を読む。
- 次の選挙で公約と実績を比較する。
会派と選挙区は別の仕組み
選挙区は、どの地域の有権者が議員を選ぶかを決める制度です。会派は、当選後に議会内で政策や議会運営を共同で行うグループです。
同じ選挙区から複数の会派の議員が選ばれることがあります。選挙区の代表として地域課題を扱いながら、議会内では会派の方針に沿って採決する場面もあります。
福岡県議会の現在の会派構成は、自民40人、民主20人、公明10人などです。選挙区別の結果が積み上がり、議会全体の会派構成をつくります。
欠員が出たら必ず補欠選挙をするのか
議員が辞職して欠員が生じても、直ちに必ず補欠選挙が行われるわけではありません。選挙区の定数、欠員数、任期満了までの期間、他の選挙との同時実施など、公職選挙法上の条件で決まります。
そのため、条例上の定数87人に対し、実際の在籍数が一時的に86人などになることがあります。欠員がどの選挙区で生じているかは、県議会の最新名簿と県選挙管理委員会の発表で確認する必要があります。
県議を評価する5つの視点
- 地域課題――選挙区の医療、交通、産業、防災を県政につないだか。
- 質問内容――抽象的な要望ではなく、数字と期限を聞いたか。
- 委員会活動――担当分野で資料提出や政策修正を求めたか。
- 採決行動――重要議案で賛否と理由を説明したか。
- 政治資金と公費――収支報告や政務活動費の使途を公開したか。
政経プラスの見方
県議会を「自民が何人、民主が何人」という会派構成だけで見ると、地域代表という側面が抜け落ちます。逆に、地元への利益誘導だけで評価すれば、県全体の財政や公平性が見えません。
県議には、選挙区の声を届ける責任と、福岡県全体の政策を判断する責任があります。選挙前の公約だけでなく、本会議、委員会、採決、政務活動費まで一つの記録として比べる必要があります。
よくある質問
福岡県議会議員の定数は何人ですか
条例上の総定数は87人です。辞職などにより、基準日現在の在籍数が定数を下回ることがあります。
福岡県議会の選挙区はいくつですか
44選挙区です。2023年県議選から久留米市とうきは市の選挙区が合区され、45から44になりました。
県議会議員の任期は何年ですか
4年です。補欠選挙で当選した議員は、前任者が残していた任期を務めます。


