情報確認日:2026年10月13日
ドント式は、各政党の得票を1、2、3……で割り、出てきた数の大きい順に議席を割り当てる方法です。日本の衆議院・参議院の比例代表選挙で使われています。
政党ごとの議席数が決まった後、その党の誰が当選するかを名簿などのルールで決めます。この二段階が分かると、「党は伸びたのに、この候補は落選した」という結果も読みやすくなります。
得票率に定数を掛けて、四捨五入する計算ではない
比例代表は、得票に応じて議席を配分します。ただし、議席を小数の人数に分割することはできません。定数の範囲で整数の議席を割り当てるための計算方法が必要になります。
ドント式では、各政党の得票を整数で割った商を並べます。「商」は割り算の答えです。その中から、選ぶ議員の数だけ大きいものを取り出します。白岡市選挙管理委員会の説明
ある党の得票率がそのまま議席率と完全に一致するとは限りません。配分する議席数や他党の得票によって、最後の一議席の行き先が決まるためです。
選管の説明用例では、3党に6議席を配る
以下は白岡市の公式ページに掲載された、仕組みを理解するための説明用例です。実際の選挙結果ではありません。
A党3,300票、B党2,700票、C党1,500票で、6議席を配分します。
| 割る数 | A党 | B党 | C党 |
|---|---|---|---|
| 1 | 3,300 | 2,700 | 1,500 |
| 2 | 1,650 | 1,350 | 750 |
| 3 | 1,100 | 900 | 500 |
大きい順に並べると、3,300、2,700、1,650、1,500、1,350、1,100です。A党の数が3個、B党が2個、C党が1個入ります。結果はA党3議席、B党2議席、C党1議席です。
割り算の途中の小数を早く丸めると、競った場合の順番を取り違えることがあります。実際の結果を確認するときは、選挙管理委員会の確定結果を使ってください。
何議席を配るかで、最後の一議席が変わる
ドント式の表を読むには、得票だけでなく、その比例選挙で配分する議席数が必要です。対象のブロックや全国の得票を取り違えると、計算の土台が変わります。
また、当選させられる候補者の数も関わります。墨田区の説明では、各政党の名簿登載者数まで整数で割る形を示しています。墨田区・当選人決定の仕組み
自分で表を作る場合は、選挙名、対象地域、定数、政党の得票、名簿登載者数を一緒に記録すると、別の選挙の数字が混ざるのを防げます。
政党の議席数と、誰が当選するかは別に決まる
衆議院の比例代表では、各党が提出した候補者名簿の順位が当選者の決定に関わります。小選挙区との重複立候補があるため、小選挙区の当落なども影響します。
参議院の比例代表は、政党名だけでなく候補者名でも投票できます。政党名の票と、その党の候補者名の票が、党の議席配分の基礎になります。党内の当選順は、特定枠の候補者を優先し、そのほかは個人名の得票に基づきます。福岡市・選挙の種類
したがって、参院比例で個人名の得票だけが他党の候補者より多くても、必ず先に当選するとは限りません。まず自分の党へ配分される議席があり、その枠内で当選者が決まります。
比例の結果を読むときは、党の配分表と名簿を開く
「あと何票で当選したか」を調べたい場合も、候補者だけの順位表では足りないことがあります。党の最後の議席が動く問題と、党内で誰がその議席を得るかという問題があるからです。
選管の結果ページで、政党別の得票・議席と、当選人の名簿を続けて読むと、この関係が分かります。速報は途中経過です。計算を記事や資料に使うなら、確定結果の公表日も残してください。
参照資料
制度・資料の確認日:2026年10月13日。

