2026年10月25日に投開票された兵庫県議会・高砂市選挙区の補欠選挙(欠員を補う選挙)は、元高砂市議の島津明香氏が12,943票を得て当選しました。元兵庫県副知事の片山安孝氏は7,489票。差は5,454票でした。
島津氏が勝ってよかった、というのが私の率直な感想です。同時に、片山氏も7,489票を得ました。動画では、確定得票と両候補の選挙公報、落選後の発言を見ながら、この結果を振り返りました。SNSで名前が知られていることは、どれほど投票につながったのでしょうか。
本編動画:高砂補選で5,454票差 島津明香氏が当選、片山安孝氏は落選
高砂補選2026の確定結果と投票率
兵庫県選挙管理委員会の確定開票資料による得票は、次のとおりです。選挙で選ぶ議員は1人で、両候補とも無所属でした。
| 候補者 | 得票数 | 結果 |
|---|---|---|
| 島津明香氏 | 12,943票 | 当選 |
| 片山安孝氏 | 7,489票 | 落選 |
県選管の開票資料では、島津氏は「しまづ はるか」と表記されています。有効投票は20,432票、無効投票は449票で、投票総数は20,881票でした。投票率は29.23%です。
出典:兵庫県選管・確定開票資料、確定投票資料。票差5,454票は両候補の確定得票から計算しました。
動画の冒頭で、私は島津氏の勝利を大きな差のついた結果と受け止めました。一方で、片山氏の票がもっと少ないのではないかと思っていた、とも話しています。これは私の予想と感想であり、開票前の世論調査をもとにした見通しではありません。
市議としての経験と、元副知事の「即戦力」
島津氏は高砂市議として活動し、今回は自民党兵庫県連の推薦を受けて立候補しました。片山氏は県職員や副知事としての経験をもとに、即戦力を強調していました。
神戸新聞の選挙結果記事は、島津氏が市議を3期12年務めたこと、自民党県議団の議員らが応援に入り、票をまとめたことを伝えています。片山氏については県職員として38年働き、副知事も務めた経歴と、斎藤県政の推進に協力すると訴えたことを報じています。
私は動画で、島津氏本人だけでなく、周囲もしっかり支えて勝ちを得た、と評価しました。元副知事という肩書きを掲げ、演説で知名度を強調した片山氏に対し、高砂で市議として活動してきた島津氏が勝った。その結果を、まず受け止めたいと思います。
ただし、確定得票だけで、一人ひとりが誰の応援やどの政策を理由に投票したのかまでは分かりません。ここで述べているのは、報道された選挙戦と、私が動画で示した評価です。
選挙公報を並べると、「主張」は届いていたのか
報道で紹介された片山氏の敗戦の説明を見て、私が改めて気になったのが選挙公報です。選挙公報は候補者の経歴や政策などを有権者へ伝えるために配られるものです。
動画の5分30秒からは両候補の公報を並べています。片山氏は無所属や即戦力といった言葉を大きく掲げていました。一方、島津氏の公報には、取り組もうとする分野や具体的な項目が多く載っています。
片山氏の公報にも、雇用とにぎわいの創出、全世代が生き生きと暮らせるまち、地域インフラの整備という3つの目標はあります。本人のサイトでは政策・理念として詳しい説明も掲載されています。そのうえで、公報の紙面からどこまで伝わるのか、というのが私の批評です。
片山氏の紙面を見て、私は説明が足りないと感じました。「主張が十分に浸透しなかった」という敗戦の説明に対して、そもそも有権者に読んでもらう公報で、何をどれだけ伝えようとしていたのかが気になります。経験の長さを示すことと、その経験を使って県議として何をするかを示すことは、同じではありません。
これは、公報の文字数だけで勝敗を説明する話ではありません。動画で私が引っかかったのは、政策を伝える紙面を見比べたときの差です。余白が多いことへの感想にとどまらず、何を任せてほしいのかが読み取れるか、という疑問でした。
両候補の公報は兵庫県選管の選挙案内ページから確認できます。投票前に比較した内容は「片山安孝氏の選挙公報は『端的』で済むのか」にもまとめています。
SNSの知名度は、投票する理由になったのか
本編の5分03秒から紹介した読売新聞オンラインの記事では、片山氏が落選後、自身の主張が十分に浸透しなかったと述べ、SNSでの知名度に言及したと伝えられています。動画で紹介した言葉は「SNS上では圧倒的な知名度があったと思う」でした。
その認識なのか、と思いました。広く名前を知られているとしても、それが好意的な評価なのか、批判的な関心なのかで意味は違います。名前を知っている人がそのまま投票する人になるのでしょうか。私は動画で、その点に強い疑問を述べています。
本編の11分40秒から取り上げた演説映像でも、片山氏は自らを「日本一有名な副知事」と表現しています。知名度を強調する発言を、選挙後に改めて聞くと、7,489票という結果との隔たりが気になります。
もっとも、今回の票数だけでSNSの効果を測定することはできません。選挙区外で話題になっていた人の数や、実際に投票した人の判断は、この開票資料には載っていません。SNS上での目立ち方と、地域の選挙で得た票。その違いが、今回の結果を見て私が考えたことです。
投票率29.23%と、選挙後のSNS反応
動画の後半では投票率の低さや、「もっと投票率が高ければ結果が変わった」といったSNS上の反応にも触れました。
確定した投票率は29.23%です。ただ、投票に行かなかった人が投票していれば、どちらの候補を選んだかは分かりません。投票率の数字から、片山氏が逆転できたと結論づけることはできません。
開票後のSNSには結果を喜ぶ声も、不満を述べる声もありました。動画で紹介した投稿はその一部です。選挙区全体の世論を集計したものではありません。
私にとって、島津氏の当選はよかったと思える結果でした。片山氏には5,454票の差がついた。知名度のアピールや、落選後の説明を見た上で、選挙前に有権者へ何を伝えていたのかを改めて考えた選挙でした。
発言や資料の前後はYouTube本編で確認できます。
関連記事・資料
資料確認日:2026年10月26日。この記事は同日公開の政経プラス動画をもとに、確定結果と動画内の批評を再構成しました。
執筆・検証:カネさん(政経プラスチャンネル運営)+ ChatGPT(構成・出典確認の補助)

