週刊文春は9月30日、麻生太郎氏の政治資金管理団体から、同氏と親密な女性が経営する会社へ、累計約8000万円が支出されたと報じた。金額の大きさに驚くが、批判の中心に据えるべきは私生活の憶測ではない。政治資金を何のために、どれだけ使ったのかという問題だ。週刊文春の記事

この支出先は、過去にも国会で取り上げられている。2013年2月の衆議院予算委員会で、議員が麻生氏の資金管理団体「素淮会」から有限会社オフィス雀部への2009~11年の支出を860万5000円と示し、使途を質問した。麻生氏は同社について「いわゆるスナックを経営していると思います」と述べ、政治資金は法律にのっとって適正に処理されているとの認識を示した。衆議院の議事録
それから十年以上がたち、週刊文春は累計額が約8000万円に上ると報じた。麻生氏には、支出の対象期間と明細、各会合の目的や規模、金額の根拠を説明してほしい。自民党も、幹部の政治資金について「本人の問題」で済ませず、説明を求めるべきだ。
政治資金の収支報告書に記載されていることと、その使い道に有権者が納得できることは別だ。麻生氏が2013年に示した「適正」という答えを、今回も繰り返すだけでは足りない。政治活動に必要な支出だったのか、資料に基づく具体的な説明を求める。
確認状況:約8000万円の集計期間と個々の明細は、公開されている文春記事の範囲では独自に確認できていない。現時点で違法な支出や私的流用を認定する根拠は確認できていない。

