山本耕一県議は、北九州市若松区選出で当選2回。2026年8月17日、藏内勇夫議長への辞職勧告決議案の採決を止める動議に賛成しました。
山本県議は、第三者委員会の調査結果を待つためだったと説明しています。本案は採決されず、実際の投票記録はありません。本案が採決されれば棄権する意向だった、という本人の説明とは区別します。
2026年9月5日更新
山本耕一県議は北九州市若松区選出で、公式プロフィールの当選回数は2回です。9月1日版の公式プロフィールでは県民の声ふくおかに所属しています。公式プロフィール
| 記録の時点 | 確認内容 |
|---|---|
| 2026年8月17日 | 民主県政県議団に所属。採決中止動議には賛成 |
| 2026年9月1日版の公式情報 | 県民の声ふくおか/厚生環境委員会(委員長)、子育て支援・人財育成調査特別委員会 |
| 本案への投票 | 辞職勧告決議案は採決されず、実際の投票記録はない |
8月19日の説明では、本案が採決されれば棄権する意向だった
山本耕一県議は自身のサイトで、第三者委員会の調査結果を待つ必要があると考えて採決中止に賛成したと説明しています。また、本案の採決が行われた場合には棄権する意向だったと記しています。本人の8月19日付説明(確認時点でリンク先を取得できませんでした)
9月の新会派参加後、自身の判断を重く受け止めると表明
9月3日付の本人の発信では、「県民の声ふくおか」へ参加し、政審会長を務めることを報告しています。他の7人は採決中止に反対していたとしたうえで、自分の判断について県民の声を受け止められていなかったという認識を示しています。本人の新会派参加報告
林泰輔県議が提出した採決中止動議は、賛成49、反対35で可決されました。
賛成49人には、採決当時に山本県議が所属していた民主県政県議団の10人も含まれます。
本人が理由を公に述べた点は評価します。そのうえで私は、調査を続けながら議長の政治責任を判断できたのではないかと考えます。採決を止める必要性を、さらに説明してほしいと思います。
▼採決中止動議の賛成・反対議員一覧はこちら
福岡県議会・採決中止動議の賛否一覧|49人と35人の全氏名
山本耕一県議の基本プロフィール
福岡県議会の公式プロフィールと本人の公式サイトで確認できる情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 山本耕一(やまもと・こういち) |
| 選挙区 | 北九州市若松区 |
| 会派 | 県民の声ふくおか(9月1日版公式) |
| 当選回数 | 2回 |
| 生年月日 | 1967年2月23日 |
| 所属 | 厚生環境委員会(委員長)、子育て支援・人財育成調査特別委員会 |
9月3日付の本人発信では、新会派「県民の声ふくおか」の政審会長を務めると報告しています。会派で政策を作る役職です。本人は新会派の発足を9月2日と説明しており、表に記録した公式名簿の基準日とは分けています。
上の表は、記事が記録した9月1日版の情報です。厚生環境委員長は当時の役職で、10月1日現在の公式プロフィールでは県土整備委員会所属です。
本人の公式サイトによると、山本県議は日本大学文理学部を卒業後、長崎県の民間放送局に勤務。「めざましテレビ」の初代長崎キャスターを務め、その後はフリーアナウンサー、気象予報士としてKBC九州朝日放送に約14年間出演しました。
2017年に母親の介護のため若松区へ戻り、2019年の県議選で初当選。現在2期目です。
採決当時の民主県政県議団は10対10に割れた
山本県議が採決当時に所属していた民主県政県議団は、20人のうち10人が採決中止動議に賛成し、10人が反対しました。会派として賛否を統一せず、議員ごとの判断が分かれた形です。
山本県議は賛成に回りました。FBS福岡放送は、山本県議が「第三者委員会の結果を待ってから判断すべき」と説明したと報じています。
本人の詳しい説明は、県議会が抱えるさまざまな疑義について、第三者委員会の結果が出る前に最終判断はできず、賛否の二択を迫る決議案をこの時点で審議すべきではないと考えた、というものでした。
さらに8月19日付の本人説明では、本案が採決された場合は棄権する意向だったと記しています。実際の投票記録はありませんが、本人が示した当時の意向として区別して記録します。
自民党県議団の党議拘束とは異なり、山本県議は自分の判断理由を言葉にしています。採決後、立場を説明したことは最低限の説明責任を果たす行動です。
7月には県議会への不信を謝罪していた
山本県議は採決の約3週間前、7月26日に自身の公式サイトで、海外活動の費用、パーティー券購入、議会ポストをめぐる金銭授受疑惑などへの批判に言及しました。
その中で、県民から県議会へ強い不信と怒りが向けられていることを認め、議会の一員として謝罪しています。また、自身が厚生環境委員長や予算特別委員会副委員長になる際、金銭の支払いは一切なかったと明言しました。
この発信からは、県議会の信頼が深く傷ついているという認識が分かります。それだけに8月17日、各議員の判断を記録に残す採決を止める側へ回ったことについて、より具体的な説明が必要です。
「調査結果を待つ」と「政治責任を問う」は両立する
第三者委員会の結果を待つべきだという考え自体は理解できます。金銭授受の有無や関係者の発言を認定するには、証拠を確認し、反論の機会を設ける必要があります。
辞職勧告決議案は、採決当時、藏内議長が県議会を代表し続けることが適切かを問う政治的意思表示です。法的拘束力はありませんが、強い政治的・道義的効果を持つと整理されています。刑事責任や違法性を認定する裁判とは、目的が異なります。
第三者委員会による事実調査を進めながら、議会が採決当時の政治責任を判断することは可能でした。調査結果を待つなら、辞職勧告決議案に反対し、その理由を討論で述べる方法もありました。
山本県議は、採決そのものを中止する動議に賛成しました。本案への意思は、各議員の投票記録として残されませんでした。
山本県議は、調査を待つ必要性を説明しました。さらに、なぜ採決そのものを止める必要があったかも説明する責任があると、私は考えます。
採決当時の判断を評価する3つの問い
山本県議の判断を有権者が評価するため、少なくとも次の点を明らかにする必要があります。
- 第三者調査と辞職勧告決議の採決を、なぜ両立できないと考えたのか
- 採決中止ではなく、決議案に反対票を投じる選択ではなぜ不十分だったのか
- 採決当時、第三者委員会の結果が出た後に、蔵内議長の進退を改めて議会で判断する考えがあったのか
山本県議には、調査を待つ理由に加え、議員ごとの投票を記録する機会を止めた理由も説明してほしいと考えます。
よくある質問
Q1. 山本耕一県議はどこの選挙区ですか?
北九州市若松区選挙区です。当選2回で、記事が記録した9月1日版公式プロフィールの会派は県民の声ふくおか。厚生環境委員長は当時の役職です。
Q2. 山本県議は採決中止動議に賛成しましたか?
賛成しました。TNCの記者が起立を確認した49人の一人です。山本県議自身の賛成理由は、FBS福岡放送の取材や本人の発信で説明されています。
Q3. 山本県議はなぜ賛成したのですか?
県議会をめぐる疑義について第三者委員会の結果を待たなければ最終判断できず、この時点で辞職勧告決議案を審議すべきではないと考えたため、と説明しています。
採決を止めた理由と、その後の判断を説明してほしい
- 山本耕一県議は北九州市若松区選出、当選2回。9月1日版公式では県民の声ふくおかに所属
- 民放勤務、フリーアナウンサー、気象予報士を経て県議になった
- 2026年8月17日の採決中止動議に賛成した
- 第三者委員会の結果を待ってから判断すべきだったと説明している
- 調査を待つ理由は示したが、採決そのものを止める必要性には疑問が残る
山本県議は、自分の言葉で賛成理由を語りました。次に必要なのは、第三者調査の結果にどう対応するのか、採決を止めた結果にどう責任を持つのかを示すことです。状況が変われば、その後の判断も継続して説明する必要があります。
関連記事
- 福岡県議会・金銭授受疑惑/採決中止 検証アーカイブ
- 福岡県議会・採決中止動議の賛否一覧|49人と35人の全氏名
- 林泰輔県議とは何者か?経歴と蔵内議長との関係をわかりやすく解説
- 林泰輔県議、「県民感情」で片づけるな|採決を止めた側が県民を向いていたのか
確認資料・参考リンク
- 福岡県議会|山本耕一議員プロフィール
- 山本こういち公式ホームページ|自己紹介
- 山本こういち公式ホームページ|福岡県議会に関する一連の報道等について
- 衆議院会議録|辞職勧告決議の法的拘束力と政治的効果
- 採決中止動議に賛成した49人(福岡TNCニュース)
- 自民以外の賛成議員が説明した理由(FBS福岡放送・公式動画)
追記(2026年9月16日現在)
福岡県議会では、2026年9月9日の9月定例会開会日に大島道人議員(自民党県議団)が議長に選出されました。大島議長は、金銭授受疑惑に関する第三者委員会への議会の協力と調査結果の公表、9月定例会中の政治倫理条例の制定、議員報酬・定数・選挙区の見直し、議長在任中の海外活動を実施しないこと、議会と執行部の関係の見直し、ワンヘルス施策の議論という6項目を「議長としての約束」として示しています。
福岡県は9月14日、「改革の地図」を公開し、海外活動、県議会と執行部の関係、部課長会による政治資金パーティー券購入補助、ワンヘルス、講師謝金、議員連盟への補助金を改革項目として整理しました。議長の約束と県の改革ロードマップは、今後、制度化・調査開始・結果公表まで進んだかを確認するための基準になります。
9月16日報道は、県議会側の第三者委員会を弁護士13人で9月17日に設置する予定を伝えています。この追記の確認日は9月16日です。設置・調査開始の実績、委員名簿、報告書の公表時期は、その時点では未確認です。
出典:福岡県議会「議長としての6つの約束」/福岡県「改革の地図」/福岡県議会「令和8年9月定例会の代表質問表」/福岡県議会「令和8年8月臨時会の採決結果」/第三者委員会に関する9月16日報道(元記事は確認時点で閲覧できませんでした)


