兵庫県広報の公式X(旧Twitter)が、特定の個人アカウントを一時的にフォローしていた問題について、兵庫県は2025年10月23日、不明なIPアドレスからのログインと操作履歴が見つかり、不正アクセスの可能性を考えて県警に相談していると説明しました。
県は警察へ相談し、情報管理の点検と再発防止を指示したと説明しています。操作した人物や、刑事告発の実施、捜査結果は未確認です。この記事では、県の説明から分かる経緯と、県民への説明責任を検証します。
- 県は警察へ相談。操作した人物と捜査結果は未確認
- 県広報Xは、防災、イベント、観光情報を発信する
- 9月28日にフォローが話題となり、29日に担当職員が操作を否定
- 10月23日、県は不明なIPアドレスからの履歴を説明
- 通信元のIPアドレスと、実際に操作した人物は別に調べる
- 県は警察へ相談。告発したか、捜査の結論は未確認
- 12月2日、知事は全庁的な総点検と再発防止を説明
- 操作した人、告発の実施、調査結果は公表資料で確認できていない
- なぜ公式アカウントのフォローが問題になるのか
- 県に求める、調査範囲・原因・再発防止策の説明
- 県の説明を、会議録や原記事と照合する
- 関連記事と詳しい時系列
- 県には、原因と再発防止の結果を説明する責任がある
- 主な確認先
県は警察へ相談。操作した人物と捜査結果は未確認
- 確認できること:兵庫県広報の公式Xが特定の個人アカウントを一時的にフォローし、その後フォローが外れたこと。
- 県の説明:担当職員は操作を否定し、県が調べたログには不明なIPアドレスからのログインと操作履歴があったこと。
- 県の対応:県警へ相談し、公式SNSを含む情報管理について全庁的な総点検と再発防止を指示したこと。
- 確認できないこと:操作した人物、不明なIPアドレスの利用者、刑事告発の実施、捜査結果、X側の調査結果。
県の公表で分かるのは、不正アクセスの疑いを説明し、再発防止を指示したことです。犯罪の認定や操作した人物の特定には、さらに調査結果が必要です。
県広報Xは、防災、イベント、観光情報を発信する
対象となったのは、兵庫県の広報公式Xアカウント「兵庫県広報」です。県の各種広報媒体一覧では、防災情報、イベント、観光情報などを発信する媒体として案内されています。
県が公開していたX運用ポリシーには、情報発信を優先するためフォロー、リプライ、ダイレクトメッセージへの対応などは行わず、基本的に他のXアカウントへのフォローやリポストは行わないという趣旨が記載されていました。また、フォローしているアカウントへの賛同や支援を示すものではないとも説明されていました。
特定の個人だけをフォローした表示は、通常の運用に合うか、誰がどの権限で操作したかという疑問につながりました。
当初の記事で扱った従来のPDFのURLは取得できない状態でした。現在、県の広報媒体一覧が案内するX運用ポリシーでも、基本的にフォローやリポストを行わず、フォローは賛同や支援を示すものではないと説明しています。この記事では、既存の媒体一覧へのリンクから案内しています。
9月28日にフォローが話題となり、29日に担当職員が操作を否定
2025年9月28日ごろ、兵庫県広報の公式Xが特定の個人アカウントをフォローしていることがSNS上で指摘され、その後フォローが外れたと報じられました。翌29日、担当職員は一連の操作を否定したとされています。
当時の画面は、フォローや解除の表示を確認する資料です。誰が、どの端末や回線で操作したかを調べるには、ログインや操作の記録が必要です。
10月23日、県は不明なIPアドレスからの履歴を説明
神戸新聞の2025年10月23日付報道によると、県は県議会総務常任委員会で、担当職員が操作を否定したこと、9月29日未明の記録として不明なIPアドレスからのログインと操作履歴が見つかったことを説明しました。県は不正アクセスの可能性を考え、刑事告発も視野に県警へ相談しているとされました。
この報道が示すのは、県が通信と操作の記録を調べ、不明なIPアドレスからの履歴があったと説明したことです。警察による犯罪の認定や、被疑者の特定を示したものではありません。
通信元のIPアドレスと、実際に操作した人物は別に調べる
IPアドレスは、インターネット上の通信元を調べる手掛かりです。操作した人物を特定するには、端末や認証、回線の記録も調べる必要があります。
組織外からのアクセスか、別の回線を使った内部操作か、接続を別の経路に通すVPNなどを利用したかは、公開情報では未確認です。
この件についても、ログの具体的な内容、端末情報、認証方法、アクセス元の調査結果は公開資料から確認できません。セキュリティ上、すべてを公表できない事情はあり得ますが、少なくとも県民が知る必要のある範囲で、原因と再発防止策を説明することが求められます。
県は警察へ相談。告発したか、捜査の結論は未確認
警察への相談は、被害の可能性や今後の対応について助言を受ける段階を含みます。刑事告発は、犯罪事実を申告して処罰を求める手続です。さらに、告発が行われたこと、捜査が始まったこと、犯罪が立証されたことも、それぞれ別の段階です。
兵庫県警のサイバー犯罪の相談案内でも、アカウントへの不正アクセスが疑われる場合、ログイン情報などの証拠を保存して相談することが案内されています。本件で県が実際に刑事告発したか、警察がどのような判断をしたかは、2026年8月11日までに確認した公開資料では不明です。
12月2日、知事は全庁的な総点検と再発防止を説明
兵庫県は、2025年12月2日の県議会での知事提案説明で、「公式SNSアカウントに対する不正なアクセスが疑われる事案など」が発生したとして、全庁的な総点検を指示する通知を出し、政策会議でも再発防止の徹底と具体策を指示したと説明しました。すべての職場で研修などを完了させる方針にも言及しています。
県は、組織全体の情報管理の課題として総点検を指示しました。点検で見つかった問題の件数、対象アカウントの改善内容、本件の調査結果は、この提案説明には示されていません。
操作した人、告発の実施、調査結果は公表資料で確認できていない
- フォローと解除を実際に操作した人物
- 不明なIPアドレスの利用者、接続元、目的
- 県が刑事告発を行ったかどうか
- 警察の捜査の有無と結果
- Xに対する調査依頼の回答内容
- 個人アカウント側と県職員・県関係者との関係
個人の身元や通話、契約・資金関係、投稿の意図、組織的な世論誘導についても、検証できる一次資料は未確認です。判断を保留し、公開された操作と県の説明を対象に検証します。
なぜ公式アカウントのフォローが問題になるのか
ここからは政経プラスの編集上の評価です。自治体の公式アカウントによるフォローは、単なる閲覧上の操作であっても、外部からは対象への関心、推奨、連携の表明と受け取られる可能性があります。運用ポリシーに「賛同や支援を示すものではない」と書かれていても、特定の個人だけが表示されれば、行政の中立性や公平性に疑問が生じるのは避けにくいでしょう。
行政は、操作権限を持つ人、フォローの基準、異常時の復旧と説明の手順を示す必要があります。
県に求める、調査範囲・原因・再発防止策の説明
再発防止には、操作できる人と範囲を限定し、記録を保存する管理が必要です。パスワードに加えて別の方法でも本人確認をする多要素認証、端末や接続元の管理、異動・退職時の権限削除、緊急時の回復手順なども、県が点検すべき項目です。
県民に示すべきなのは、調査の範囲、原因の分類、講じた対策、外部機関への相談状況、対策の効果を確かめる方法です。パスワードなどの認証情報や、防御の弱点を明かすこととは区別できます。
県の説明を、会議録や原記事と照合する
読者は、県の運用ポリシーや公式発表を、県議会の会議録・委員会資料、取材記事と照合してください。当時のスクリーンショットと、匿名投稿や伝聞は、何を裏付ける資料かを区別して読む必要があります。
スクリーンショットや投稿では、発端になった表示を知ることができます。時刻や編集の有無、操作した人物まで証明するには、追加の記録が必要です。
関連記事と詳しい時系列
このページは、県広報Xのフォロー問題と不正アクセス説明に論点を絞っています。その後の経緯や関連動画を含む全体像は、親記事の「神戸の夜景(かまやみひ)」問題とは何か|兵庫県公式アカウント問題・時系列全記録【2025-2026】で整理しています。
県には、原因と再発防止の結果を説明する責任がある
兵庫県広報Xのフォロー問題では、県が不明なIPアドレスからのログインと操作履歴を確認したと説明し、県警への相談、全庁的な総点検、再発防止を進めたことまでは確認できます。一方、実際の操作主体、刑事告発の有無、捜査やX側の調査の結論は不明です。
確認できない部分を推測で埋めるのではなく、県が今後公表する資料、県議会の記録、捜査機関やX側の正式な発表があれば追記します。記事内容の誤りや追加の一次資料をご存じの方は、資料の所在が分かる形でお知らせください。
確認日:2026年8月11日
主な確認先
- 兵庫県「各種広報媒体一覧」
- 神戸新聞「兵庫県広報公式Xが特定個人をフォロー、解除 不正アクセスか」(2025年10月23日)
- 兵庫県「第373回兵庫県議会 知事提案説明」(2025年12月2日)
- 兵庫県警察「サイバー犯罪防犯センター 相談事例」
動画では触れきれなかった資料の細部や、法制度の背景はnoteの「政経プラス」で継続的に整理しています。
関連動画|兵庫県広報番組の編集と説明責任
兵庫県の広報番組の編集と、知事の説明・行政広報をめぐる動画です.
【斎藤そうめん事件】県広報番組で嵐の相葉くんを揶揄→嵐ファン大激怒!批判殺到に知事「なぜ編集しなかった」と逆ギレ!斎藤のせいで精神を病んだ職員は10人以上との声も!
動画側の公開情報:2024年08月25日/28:32
※動画タイトル・公開日・動画時間はYouTube公開情報です。動画内の主張や評価は、一次資料・公式発表との照合が必要です。本記事の確認済み事実として追加していません。


