資料確認日:2026年9月19日。予算の議決状況などの再確認:2026年10月25日
兵庫県が9月補正予算(年度途中で追加・変更する予算)に盛り込んだ学校の熱中症対策は、約3億円。対象は県立高校・特別支援学校など計159校で、スポットクーラー(必要な場所を冷やす移動式の冷房機)やミスト扇風機(細かい水を霧状に吹く扇風機)といった備品の整備を支援します。斎藤元彦・兵庫県知事が示した目標は、2027年夏に間に合わせることです。予算額だけでなく、どの学校の、どの場所に、いつ届くかを確かめたい事業です。
約3億円の中身は、学校ごとの備品整備
今回の事業は、学校の実情に応じて暑さ対策の備品を整えるものです。県が9月11日に公表した概要では「3.0億円」とされていますが、同じ資料の事業一覧を読むと、詳細額は2億9,500万円。概要では丸めて3.0億円と表示されているため、本稿では「約3億円」と表記します。
対象は県立高等学校・特別支援学校157校と、県立大学附属中学校・高等学校2校です。市町立の小中学校や私立学校を含む、県内すべての学校への一律支援という説明ではありません。
予算資料は整備する備品の例として、スポットクーラーとミスト扇風機を挙げています。財源は、2億9,500万円の全額に国の重点支援地方交付金(物価高対策などを地域の実情に合わせて行うための交付金)を充てる予算です。県が使い道を自由に決められる一般財源だけで行う事業とは異なります。
| 確認項目 | 予算案・会見で確認できる内容 |
|---|---|
| 事業費 | 2億9,500万円。概要では3.0億円と表示 |
| 対象 | 県立高校・特別支援学校157校、県立大学附属中高2校 |
| 使い道 | 学校ごとに必要な熱中症対策備品の整備 |
| 備品の例 | スポットクーラー、ミスト扇風機 |
| 財源 | 国の重点支援地方交付金を充てる予算 |
この表は制度の枠組みです。学校ごとの配分額、台数、機種は、別に公表資料で確かめる必要があります。各校への支給額は学校の実情に応じて決まるため、総額を159校で割った平均額とは区別します。
「2027年夏まで」は目標。学校別の納期は別に確認する
配備時期について、知事は9月11日の会見で、翌年の夏に間に合うよう準備を進める考えを示しました。これは2027年夏を指します。
県は9月17日の県議会で、学校の熱中症対策を含む補正予算案を提出しました。9月19日の記事作成時点では予算案として扱っていましたが、10月25日に議決結果を再確認し、この事業を含む一般会計(県の基本的な収支を扱う会計)の補正予算第2号(第80号議案)が10月5日に原案どおり可決され、議会が元の案のまま認めたと分かりました。県議会の議決結果によるものです。
学校ごとの発注日、納品日、使い始める日は、今回確認した予算説明資料と会見録には示されていません。2027年夏という目標を示すことに加え、どこまで準備が進んだかを学校単位で説明してほしいところです。
たとえば、購入品の選定が終わった学校、発注を済ませた学校、使用を始めた学校を分けて示せば、保護者にも進み具合が伝わります。
出典:9月11日の知事会見、9月17日の知事提案説明、県議会の提出議案・審議日程
約3億円は備品購入の支援。空調工事とは別の計画
今回の約3億円は、学校ごとの暑さ対策に使う備品購入を支援する予算です。体育館全体の固定式空調を完成させる予算とは説明されていません。
知事は会見で、体育館や特別教室、食堂などへの空調整備を進める一方、学校現場にはなお暑さの厳しい場所があると説明しました。そこで、学校ごとの事情に応じて使える備品の購入を支援する、という位置付けです。
すべての学びや活動の場に空調を整えたいという意向も示しましたが、固定式空調を全校に整える具体的な完了年は、同会見で示されていません。備品の配備目標である2027年夏を、空調工事全体の完了期限に置き換えることはできません。
必要な場所へ備品を追加できることには意味があります。ただ、購入台数だけでは、それぞれの学校に残る暑さの課題は分かりません。どの活動場所に配置するのか、既存の空調整備計画とどう組み合わせるのか。この二つを並べて示せば、今回の備品で対応する場所と、さらに整備が必要な場所を確かめられます。
出典:9月11日の知事会見・熱中症対策の説明と朝日新聞の質問への回答
県に、備品の配置先・使用開始時期・残る整備課題を示してほしい
学校ごとに必要な備品を選ぶ方針なら、配備状況も学校ごとに確かめられる形にしてほしい。予算を評価する際に、本稿が確認したいのは次の3点です。
- 配置先と選定理由:何を何台購入し、どの場所で使うのか。
- 使用開始時期:納品の予定と実績にずれがないか。遅れる場合はどう対応するのか。
- 残る整備課題:今回の備品で対応する場所と、固定式空調などの整備を引き続き必要とする場所はどこか。
私は、これらの項目で公表方針と今後の実施状況を照合したいと考えています。9月19日時点の予算案を起点に、実施を追うための確認点です。
また、知事は会見で、平時の学校活動に加え、避難所として使う場合にも、この備品を使えるようにしたいと述べました。災害時にも使う想定なら、保管場所や移動方法、必要な電源などをどう確保するかも実施段階で確認したい点です。購入したという記録と、必要なときに使えるという確認は、両方残すべきでしょう。
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よくある質問
市町立の小中学校も対象ですか?
今回の資料が対象として挙げるのは県立高校・特別支援学校と県立大学附属中高です。市町立小中学校の別事業の有無は、それぞれの自治体の予算・教育委員会の発表で確認する必要があります。
すべての体育館にエアコンが付くのですか?
今回の事業は熱中症対策備品の整備です。固定式空調の全校整備とは区別されており、これだけで体育館全体の空調整備が完了するという説明ではありません。
いつから使えるのですか?
知事は2027年夏に間に合わせる考えを示しています。個別の学校の納品日・使用開始日は、今回確認した資料では分かりません。
約3億円の対策が子どもたちに届いたかどうかは、予算の発表だけでは判断できません。次に追いたいのは、必要な場所で使えるようになったか、その後も残る暑さの課題にどう対応するかです。
兵庫県の同じ補正予算案のうち、家計支援の使途ははばタンPay+第6弾の記事で扱っています。本稿では学校への備品整備に絞って、今後の実施を確かめます。
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執筆・検証:カネさん(政経プラスチャンネル運営)+ ChatGPT(GPT-6)。AIは構成・論点整理・出典確認を補助し、最終編集・公開判断はカネさんが行います。


