秋田章二・福岡県議会議員は、ワンヘルスの理念について「絶対間違っていない」と述べました。9月28日に収録した動画では、RKB毎日放送の報道と本人の発言映像を取り上げています。
ただし、秋田県議の発言は、理念への賛意だけではありません。専門家がいないまま、費用だけを理由に良い事業まで中止されることへの懸念が前後にあります。その文脈を踏まえたうえで、個々の公費支出が妥当だったか、県民が確かめられるのかを考えます。
関連動画:秋田章二福岡県議「ワンヘルスの理念は絶対間違っていない」

秋田章二県議は何を述べたのか
動画で紹介したRKB報道によると、秋田県議は9月28日の厚生環境委員会で、ワンヘルス施策を検証する行政改革審議会について質問しました。ワンヘルスに詳しい委員の有無を尋ね、費用がかかるという理由だけで縮小や中止に追い込まれることを問題視したうえで、理念は間違っていないと述べています。
この発言を「すべての事業や支出に問題がないと言った」と読み替えることはできません。専門的な評価が必要だという主張と、事業の費用を検証することは両立します。
一方で、理念への賛意は、特定の事務所を県費で支える理由や、支援額の妥当性への答えにはなりません。私が問いたいのは、推進してきた側が具体的な支出と決定過程をどこまで説明するのか、という点です。
県議会の公式プロフィールでは、秋田県議は大川市・三潴郡選出、自民党県議団所属と確認できます。これまでの経歴や議会での判断は、秋田章二県議のプロフィールと採決記録で整理しています。
FOFへの約6800万円支援は、何の数字か
動画で紹介した西日本新聞の記事は、蔵内勇夫・元福岡県議会議長が所長を務める「アジア獣医師会連合ワンヘルス福岡オフィス」、通称FOFへの支援を扱っています。
記事画面では、事務所の賃料や電気代などについて、開設から3年の県の負担が約6800万円に達したと報じられています。また、県職員延べ5人の派遣も記載されています。「延べ5人」は、5人が同時に常駐しているという意味ではありません。記事は常時1〜2人の派遣と区別して説明しています。
この金額を、蔵内氏個人が受け取った額や、すべてFOFに現金で渡された額と扱ってはいけません。県の公式説明では、県とFAVAとの覚書に基づき、賃借料、電気使用料、清掃費を現物で提供するとしています。国連ハビタット福岡の支援を参考にしたという説明もあります。
動画で紹介した記事によれば、県側は、要人に対応できる応接室などを理由にアクロス福岡を選び、職員派遣には知見を得て県の施策に生かす意義があると説明しています。服部誠太郎・福岡県知事は立ち上げ時の資金・人材不足を支援の理由とし、蔵内氏は国際組織の誘致と海外への発信という役割を挙げています。
県側の説明はあります。だから次に必要なのは、その説明を契約や実績に照らして確かめることです。予算と実支出の違いは、FOF支援の予算・支払先・成果を整理した記事も参照してください。
行革審に求めたい三つの検証
県は、県民への説明が十分ではなかったとして、ワンヘルス施策の必要性と妥当性、施策の整理、今後のあり方を行政改革審議会に諮問しています。県が検証の必要性を認めていることは、公式ページから確認できます。
ここで必要なのは、賛成派と反対派の人数を競うことではありません。私なら、次の三点を資料に基づいて確認してほしいと考えます。
第一に、同じ目的を実現する別の方法と比べたのか。
FOFの活動に事務所が必要でも、その場所と広さ、設備が必要だった理由は別途説明できます。より安い物件を検討したという県側の説明に対し、どの条件を比べ、どの理由で採用しなかったのか。その記録があれば、県民も選定の妥当性を判断できます。
第二に、支援の額と成果を対応させられるか。
年度ごとの賃料、光熱費、清掃費と、派遣職員の役割を整理する。研修で得た知見を何に生かしたのかも示す。単に国際会議を開催した、海外へ発信したという説明から、県の施策に何が返ってきたのかまで進める必要があります。
第三に、事業を推進した人たちの説明を、独立して検証できるか。
専門知識は必要です。同時に、過去の事業判断を評価する以上、推進に関わった側の説明だけで結論を出すことも避けたい。会計や行政運営の観点を含め、異なる意見にどう答えたかを残してほしいと思います。
これらは、不正が判明したという主張ではありません。公費を使った事業の説明として、何を出せば納得できるのかを具体化した要求です。「理念は正しい」と「この支出は妥当だった」を、資料の裏付けなしにつなげてほしくない。秋田県議の発言を受けて、私が重視するのはそこです。
よくある質問
秋田県議は、ワンヘルス事業の検証に反対したのですか?
今回の報道で紹介されたのは、専門家がいないまま費用だけで事業が中止されることへの懸念です。検証そのものを一切拒否した、すべての支出を正当と認定した、とは確認できません。
約6800万円は蔵内氏個人への支払いですか?
そのように示す根拠は、今回の資料にはありません。動画で紹介した報道はFOF事務所の賃料などへの県の負担を扱い、県公式は現物提供と説明しています。個人所得、団体への現金交付、県による契約先への支払いは区別する必要があります。
ワンヘルスの理念と、個別事業の見直しは両立しますか?
両立します。人・動物・環境の健康を一体として守る考え方への賛否だけでは、施設や支援の必要性、規模、費用は決まりません。県自身も、施策の必要性や妥当性を検証する手続きを進めています。
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出典・確認資料
- RKB毎日放送「福岡・自民県議『ワンヘルスの理念は間違っていない』政策を検証する行政改革審議会に懸念『専門家がいなければ良い事業も中止に』」。2026年9月28日配信、Yahoo!ニュース掲載本文を確認。
- 西日本新聞「福岡県がワンヘルス経費を丸抱え 蔵内氏の団体厚遇、賃料など6800万円支援」。2026年9月28日配信、Yahoo!ニュース掲載本文の全2ページを確認。
- 福岡県議会「秋田章二議員のプロフィール」、福岡県「福岡県行政改革審議会へのワンヘルス施策の諮問について」。本文中のリンクから確認できます。
資料確認日:2026年9月28日。
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共同制作:カネさん(政経プラスチャンネル運営)+ ChatGPT(GPT-6)。構成・資料照合・文章化をAIが補助。

