AIで記事・動画を作る7工程チェックリスト|企画・調査・公開確認まで

AI編集部の7工程 企画から公開確認まで AI仕事術

AIでタイトル案、記事本文、動画の概要欄、投稿文まで作れても、読者へ届けられる状態になったとは限りません。

誰の疑問に答えるか決めていない。AIが示した資料を開いていない。動画とブログで同じ文章を使っている。編集画面には入れたが、公開ページを確認していない。こうした抜けは、作業が速くなるほど見えにくくなります。

一人でYouTube、ブログ、noteを回すときに必要なのは、すべてを自動化する仕組みではありません。

企画から公開後の改善までを七つに分け、各工程で「次へ進んでよい条件」を確認することです。

この記事では、ひとりAI編集部の七工程を、一つの記事や動画を作る順番に沿ってチェックリストへまとめます。

結論|AIの出力ではなく、七つの完了条件を確認する

七工程は、設計、調査、検証、制作、展開、収益化、改善です。

工程 その工程で決めること 次へ進む証拠
1.設計 誰のどんな疑問へ答えるか 企画を一文で書ける
2.調査 何を根拠にするか 採用候補の資料を開いている
3.検証 どこまで確認できたか 事実・主張・推測を分けている
4.制作 何を共通の元データにするか 修正可能な原稿と確認メモがある
5.展開 媒体ごとに何を届けるか 公開ページを読者側から確認できる
6.収益化 読者の次の課題へ何を案内するか 内容と合う導線だけを置いている
7.改善 次に何を変えるか 新規・更新・修正・保留を決めている

AIには候補抽出、分類、整形、比較、抜け漏れ確認を任せられます。一方、資料の採用、事実認定、表現、公開可否、商品との相性は人が決めます。

詳しい考え方は、シリーズの入口であるAI仕事術とは?一人でYouTube・ブログ・noteを回す「ひとりAI編集部」でも解説しています。

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印刷して手書きするか、制作前と公開前に画面上で確認してください。

最初に「今回の仕事」を一文で固定する

チェックを始める前に、次の欄を埋めます。

テーマ:
主な読者:
読者の疑問:
先に伝える答え:
採用する一次資料:
作る媒体:YouTube/ブログ/note/X/その他
完了条件:原稿完成/公開/投稿/更新
公開後に見る反応:

例えば「制度改正を解説する」では広すぎます。

対象になる人と対象外になる人を知りたい読者へ、現在決まっている条件と未確定事項を分けたブログ記事を公開する。

この程度まで絞れば、調査対象と完成条件を決められます。途中で別の大きな疑問が出たら、一つの記事へ詰め込まず、次の企画として分けます。

1.設計する|読者・問い・完成条件を先に決める

設計では、AIに何を書かせるかより、誰へ何を届けるかを決めます。

YouTube、ブログ、noteは、同じ材料を使えても役割が違います。YouTubeは経緯や問題意識を伝えやすく、ブログは検索者の具体的な質問へ答え、noteは判断の背景や残る論点を深く書けます。媒体ごとの分け方は、1本の動画を4媒体へ展開する方法で詳しく整理しています。

設計チェック

  • 主な読者を一人分の状況まで絞った
  • 読者の疑問を一文にした
  • 記事または動画の答えを仮置きした
  • YouTube・ブログ・noteのうち、作る理由がある媒体だけを選んだ
  • 原稿完成、公開、SNS投稿を別の完了条件にした
  • 読者に次に確認してほしい資料または行動を決めた

問いを一文にできない間は、本文作成へ進みません。AIへ長い指示を渡す前に、企画を短くします。

2.調査する|AIには資料ではなく候補を集めてもらう

調査では、ニュース、検索語、視聴者コメント、法令、会見録、調査報告書などを集めます。

AIが資料名やURLを示しても、実在と内容を確認するまでは候補です。発行主体の公式サイトを開き、日付、版、対象、現在の段階を確認します。手順はAIで一次資料を探す方法にまとめています。

コメントは企画の材料になりますが、視聴者全体の世論とは扱いません。具体的な質問、訂正、続報希望を探す場合は、YouTubeコメントから次の記事を決める方法も使えます。

調査チェック

  • 何を確かめるための資料かを書いた
  • AIが示したURLを実際に開いた
  • 発行主体、資料名、公開日、版を確認した
  • 報道記事と一次資料を分けた
  • 古い資料を最新版として扱っていない
  • 採用候補と不採用の資料を区別した
  • 確認できなかった情報を別欄に残した

資料が見つからないときは、AIの文章で穴を埋めません。「確認不能」「資料待ち」として止めます。

3.検証する|事実・主張・推測を同じ文にしない

検証では、自然な文章より、根拠へ戻れる文章を作ります。

AI要約は、対象者、条件、例外、施行時期、発言者を落とすことがあります。AI要約をそのまま記事にできない理由のように、一文ごとに原文と照合します。

政治・行政記事では、告訴、捜査、起訴、不起訴、判決などの段階を飛ばさず、映像から受けた印象と確認可能な事実を分けます。強い表現の確認には、政治・行政記事の公開前チェックが使えます。

検証チェック

  • 事実、当事者の主張、記事の評価を分けた
  • 数字に単位、対象、時点を付けた
  • 制度の対象者、対象外、条件、例外を確認した
  • 法案、成立、公布、施行など現在の段階を確認した
  • 引用の発言者と範囲を確認した
  • 本人の説明や反対材料を探した
  • 確認できない内容を断定していない

AIの文章が読みやすくても、根拠を示せない一文は公開原稿から外します。

4.制作する|共通の元データから作り始める

動画、記事、概要欄、ショートを別々に作ると、同じ人名や数字を何度も直すことになります。

動画起点なら、修正済みSRTと確認メモを共通の元データにします。SRTを修正して再利用できる原稿にする方法では、固有名詞、数字、改行、タイムコードを確認する順番を解説しています。

その後、タイトル・タイムスタンプ・概要欄は修正済みSRTから作る方法、検索記事はSRTをコピペせずブログへ再構成する方法、短尺はショート候補を5本作る方法へ分けます。

制作チェック

  • 元資料、元のSRT、修正済み原稿、確認メモを分けた
  • 人名、組織名、制度名、数字を共通データで統一した
  • AIへ渡した入力と採用した出力を残した
  • タイトルが本文や動画より強い表現になっていない
  • サムネイルや冒頭文が同じ結論を示している
  • AIへの指示文、仮URL、作業メモを公開原稿から除いた
  • 人が加えた判断と修正箇所を確認した

AIの第一案を完成品にせず、複数候補から採用理由を説明できるものを選びます。

5.展開して公開する|準備済みと公開済みを分ける

一つの素材を複数媒体へ出すときは、文章をコピーせず、媒体の役割に合わせて組み替えます。

  • YouTube:経緯と問題意識を、耳で追える順番で伝える
  • ブログ:検索者の問いへ結論から答える
  • note:判断の背景、一次資料、反対材料、残る論点を深掘りする
  • X:一投稿につき一つの論点を示す

原稿を編集画面へ入れただけでは公開完了ではありません。WordPress・note・Xの公開後チェックに沿って、一般公開URLを開きます。

展開・公開チェック

  • 媒体ごとに冒頭と見出しを作り直した
  • 同じ説明を無理にすべての媒体へ出していない
  • カテゴリ、タグ、サムネイル、関連記事を設定した
  • 本文内の一次資料と内部リンクを実際に開いた
  • 編集画面ではなく一般公開ページを確認した
  • 公開URL、本文、画像、リンクの表示を確認した
  • 下書き、確認待ち、公開済みを区別した

作成と公開を別タスクにする方法は、下書き・確認待ち・公開済みを混ぜないタスク台帳で確認できます。

6.収益化する|記事の内容と合う導線だけを置く

すべての記事に商品やアフィリエイトリンクを置く必要はありません。

収益導線は、読者が記事を読んだあとに残る課題とつながる場合に限ります。制度の事実確認を求めている読者へ、関係の薄いAIツールを急に案内すれば、本文の目的がぶれます。

広告、書籍、有料資料、テンプレート、会員向け更新などから、今回の内容に合うものを一つ選びます。アフィリエイトを使う場合は、広告であることを見える位置に示し、料金、条件、向かない人も確認します。

収益化チェック

  • 読者の次の課題と案内先がつながっている
  • 無料で確認できる資料を先に示した
  • 商品を使っていないのに体験談として書いていない
  • 料金、条件、対象者を公開前に確認した
  • アフィリエイトや広告であることを明示した
  • 商品を案内しない判断も残した

収益化は、記事の結論を変える理由にしません。根拠と読者の課題が先、案内はその後です。

7.改善する|反応を四つの判断へ戻す

公開後は、再生数やPVだけで次の企画を決めません。

検索語、コメントの具体質問、タイトルやサムネイルのクリック、関連記事への移動を同じテーマごとに見ます。判断は「新しく作る」「既存記事を更新する」「タイトルを修正する」「今は増やさない」の四つです。詳しい整理方法は、検索語・コメント・クリックをAIでまとめる方法で解説しています。

AIの効果を測る場合は、返答速度ではなく、検証、修正、公開確認を含む完成時間を見ます。ひとりAI編集部の1週間を記録する方法の記録表も使えます。

改善チェック

  • 公開URLと公開日を記録した
  • 検索語、コメント、クリックを同じテーマでまとめた
  • コメント数を読者全体の意見として扱っていない
  • AI操作、検証、編集、公開確認、手戻りを分けた
  • 未計測の数字を推測で埋めていない
  • 新規・更新・タイトル修正・増やさない、の一つを選んだ
  • 次の作業、担当、完了条件を決めた

改善結果を次の設計へ戻せば、公開した一本が次の企画の材料になります。

AIには候補と点検、人には採用と公開判断を残す

七工程を通じて、AIには候補抽出、分類、整形、形式変換、抜け漏れの点検を任せます。人が決めるのは、読者、採用資料、事実認定、最終原稿、公開可否、商品との相性、次の改善です。

分担で迷ったら、AIに任せていい仕事・いけない仕事の「間違ったとき、自動で気づけるか」という基準に戻ります。

公開を止める五つの条件

次のどれかが残るなら、状態を「確認待ち」にします。

  1. 中心となる資料を開けない
  2. 数字の対象、単位、時点を確認できない
  3. 当事者の主張と確認済みの事実を分けられない
  4. タイトルやサムネイルが本文より強い
  5. 一般公開ページを確認できない

止めた理由と、再開に必要な資料や判断を記録します。確認材料がないまま文章だけを整えても、公開可能な原稿にはなりません。

政経プラスでの実務公開部分

政経プラスでは、記事作成、公開、更新、確認待ちを別のタスクとして管理しています。本記事では、実際の台帳と作業記録から三件を選び、人物名、未公開の題材、内部情報を伏せて紹介します。作業時間は実測できた工程だけを掲載し、記録がない箇所は「未計測」とします。AIの誤りも、公開済みの資料から作った例に限り、修正前と修正後を示します。

公開を見送った案件については、誰を扱った記事かではなく、「一次資料を確認できなかった」「当事者の主張と確認済み事実を分けられなかった」など、止めた判断の理由を共有します。読者が同じ失敗を避けるために必要な範囲だけを公開します。

公開できた例|確定事項と未確定事項を分けた

過去動画で扱ったある制度改正は、公開時点で法案が成立・公布されていました。AIには変更点と資料候補の整理を任せ、人が所管機関の発表を開き、成立日、公布日、適用条件を確認しました。

一方、施行日や運用細則はまだ決まっていなかったため、確認済みの内容と今後決まる内容を本文で分けました。公開後は一般公開ページで本文、表、一次資料リンク、カテゴリー、タグを確認し、URLを台帳へ記録して完了としました。

公開を止めた例|すでに答える記事があった

新しい記事候補を既存記事と照合したところ、同じ論点のブログ記事が四本以上、note記事が二本以上見つかりました。情報に誤りがあったから止めたのではありません。新しいページを増やしても検索意図が重なると判断し、新規公開を見送りました。

追加資料が出た場合は、新しいURLを作る前に、既存記事の更新で対応できるかを確認します。AIが企画案を作れても、「今は増やさない」を選ぶ工程は残します。

AIの修正前後|行政用語の同音誤変換

ある行政解説動画を音声認識AIで文字起こししたところ、行政用語が次のように誤認識されました。

修正前:実質交際比率
修正後:実質公債費比率

別の認識結果と動画の文脈を照合し、人の確認工程で修正しました。意味を補ったのではなく、明白な同音誤変換を直した例です。一語違うだけで制度名ではなくなるため、固有名詞や行政用語は原音と資料へ戻って確認します。

よくある質問

Q1.七工程を毎回すべて行う必要がありますか?

新規公開なら、七工程を一度は確認します。既存記事の誤字修正など範囲が小さい仕事では、変更部分の検証、公開確認、記録に絞れます。省略した工程と理由を残します。

Q2.動画を作らず、ブログだけでも使えますか?

使えます。制作の共通データを、SRTではなく調査メモや確認表にします。媒体は必要なものだけを選び、作らない媒体を未完了とは扱いません。

Q3.AIにチェックリストの確認まで任せてよいですか?

抜け漏れ候補の抽出は任せられます。ただし、リンク先の資料を採用できるか、表現を公開できるか、一般公開ページが意図どおりかは人が確認します。

Q4.一次資料がないテーマは記事にできませんか?

体験や意見を扱う記事もあります。その場合は、確認できた事実、本人の経験、評価を分けます。一次資料がないのに、外部の事実を確定したようには書きません。

Q5.PDFは登録やメールアドレスが必要ですか?

必要ありません。記事内のリンクから直接開き、保存または印刷できる形で提供します。

まとめ

AIで記事や動画を作る七工程は、設計、調査、検証、制作、展開、収益化、改善です。

各工程で見るのは、AIが何を生成したかではありません。読者の問いを一文にできたか。資料を開いたか。事実と主張を分けたか。共通の元データを直したか。一般公開ページを確認したか。内容と合う導線だけを置いたか。次の判断を残したか。

一人で複数媒体を回すほど、工程の境目で抜けが起きます。

七工程を一つのチェックリストで見渡し、次へ進んでよい条件を確認してください。作業を増やすためではなく、手戻りと「公開したつもり」を減らすための確認表です。

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