山本耕一県議とは|採決中止動議に賛成した理由と経歴

2026年8月17日、福岡県議会は藏内勇夫議長への辞職勧告決議案を採決しませんでした。林泰輔県議が提出した採決中止動議が、賛成49、反対35で可決されたためです。

賛成した49人には、自民党県議だけでなく、民主県政県議団の10人も含まれます。その一人が、北九州市若松区選出の山本耕一県議です。

山本県議は取材に対し、第三者委員会の結果を待たなければ最終判断はできないと説明しました。理由を公に述べた点は重要です。ただし、その説明で「なぜ調査と政治判断を同時に進められないのか」という疑問まで解消したとは言えません。

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福岡県議会・採決中止動議の賛否一覧|49人と35人の全氏名

山本耕一県議の基本プロフィール

福岡県議会の公式プロフィールと本人の公式サイトで確認できる情報は次のとおりです。

項目 内容
氏名 山本耕一(やまもと・こういち)
選挙区 北九州市若松区
会派 民主県政県議団
当選回数 2回
生年月日 1967年2月23日
所属 厚生環境委員会(委員長)、子育て支援・人財育成調査特別委員会

本人の公式サイトによると、山本県議は日本大学文理学部を卒業後、長崎県の民間放送局に勤務。「めざましテレビ」の初代長崎キャスターを務め、その後はフリーアナウンサー、気象予報士としてKBC九州朝日放送に約14年間出演しました。

2017年に母親の介護のため若松区へ戻り、2019年の県議選で初当選。現在2期目です。

民主県政県議団は10対10に割れた

山本県議が所属する民主県政県議団は、20人のうち10人が採決中止動議に賛成し、10人が反対しました。会派として賛否を統一せず、議員ごとの判断が分かれた形です。

山本県議は賛成に回りました。FBS福岡放送は、山本県議が「第三者委員会の結果を待ってから判断すべき」と説明したと報じています。

本人の詳しい説明は、県議会が抱えるさまざまな疑義について、第三者委員会の結果が出る前に最終判断はできず、賛否の二択を迫る決議案をこの時点で審議すべきではないと考えた、というものでした。

自民党県議団の党議拘束とは異なり、山本県議は自分の判断理由を言葉にしています。採決後、立場を説明したことは最低限の説明責任を果たす行動です。

7月には県議会への不信を謝罪していた

山本県議は採決の約3週間前、7月26日に自身の公式サイトで、海外活動の費用、パーティー券購入、議会ポストをめぐる金銭授受疑惑などへの批判に言及しました。

その中で、県民から県議会へ強い不信と怒りが向けられていることを認め、議会の一員として謝罪しています。また、自身が厚生環境委員長や予算特別委員会副委員長になる際、金銭の支払いは一切なかったと明言しました。

この発信からは、県議会の信頼が深く傷ついているという認識が分かります。それだけに8月17日、各議員の判断を記録に残す採決を止める側へ回ったことについて、より具体的な説明が必要です。

「調査結果を待つ」と「政治責任を問う」は両立する

第三者委員会の結果を待つべきだという考え自体は理解できます。金銭授受の有無や関係者の発言を認定するには、証拠を確認し、反論の機会を設ける必要があります。

しかし、辞職勧告決議案は刑事責任や違法性を確定する裁判ではありません。現時点で藏内議長が県議会を代表し続けることが適切かを問う政治的意思表示です。辞職勧告決議は、法的拘束力を持たない一方、強い政治的・道義的効果を持つものと整理されています。

第三者委員会による事実調査を進めながら、議会が現時点の政治責任を判断することは可能です。調査結果を待つなら、辞職勧告決議案に反対し、その理由を討論で述べる方法もありました。

山本県議が選んだのは反対票ではなく、採決そのものを中止する動議への賛成です。その結果、山本県議を含む全議員が辞職勧告決議案をどう判断するかは記録に残りませんでした。

説明はされています。しかし、調査を待つ必要性の説明と、採決を消す必要性の説明は同じではありません。

山本県議に残る3つの問い

山本県議の判断を有権者が評価するため、少なくとも次の点を明らかにする必要があります。

  1. 第三者調査と辞職勧告決議の採決を、なぜ両立できないと考えたのか
  2. 採決中止ではなく、決議案に反対票を投じる選択ではなぜ不十分だったのか
  3. 第三者委員会の結果が出た後、藏内議長の進退を改めて議会で判断する考えがあるのか

「結果を待つ」という説明は、時間を置く理由にはなります。けれども、県民が議員ごとの判断を確認する機会を失わせた理由として十分だったかは、別に検証しなければなりません。

よくある質問

Q1. 山本耕一県議はどこの選挙区ですか?

北九州市若松区選挙区です。民主県政県議団に所属し、当選2回。厚生環境委員会の委員長を務めています。

Q2. 山本県議は採決中止動議に賛成しましたか?

賛成しました。FBS福岡放送が起立を確認した49人の一人で、山本県議自身も取材に賛成理由を説明しています。

Q3. 山本県議はなぜ賛成したのですか?

県議会をめぐる疑義について第三者委員会の結果を待たなければ最終判断できず、この時点で辞職勧告決議案を審議すべきではないと考えたため、と説明しています。

まとめ

  • 山本耕一県議は北九州市若松区選出、当選2回の民主県政県議団所属議員
  • 民放勤務、フリーアナウンサー、気象予報士を経て県議になった
  • 2026年8月17日の採決中止動議に賛成した
  • 第三者委員会の結果を待ってから判断すべきだったと説明している
  • 調査を待つ理由は示したが、採決そのものを止める必要性には疑問が残る

山本県議は、自分の言葉で賛成理由を語りました。次に必要なのは、第三者調査後にどう判断するのか、採決を止めた結果にどう責任を持つのかを示すことです。説明は一度で終わりではありません。

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