兵庫県は国の予算編成に向けて、毎年、県の課題や必要な制度改正を国へ提案しています。ところが斎藤元彦知事は、従来行われていた国会議員向けの政策説明会を見直し、事務方による個別説明と資料配布へ切り替えました。
説明会を開かないこと自体が直ちに問題なのではありません。確認すべきは、要望が誰に、どのように伝わり、国の制度や予算に反映されたかです。
斎藤知事が会見で説明した変更
2026年7月22日の知事会見で、国会議員向け政策説明会を今年も実施していないのかと問われました。斎藤知事は、前年度に説明会のあり方を見直し、事務方による個別説明と資料配布に変更し、今年度も同じ方法で対応したと答えました。
ここで確認されたのは「手段の変更」です。説明会方式と個別説明方式のどちらが効果的だったかを比較する成果資料までは、会見回答では示されていません。
2026年7月の国への提案内容
兵庫県は7月17日、2027年度の国の予算編成などに対する提案を公表しました。重点項目には、中東情勢によるエネルギー・石油関連製品への対応、財政健全化と投資の両立、教育、地域医療、ドクターヘリ、地方税財源、県庁舎再整備への支援などが並びます。
提案書そのものは公開されており、県民は内容を確認できます。一方、資料を誰に渡し、どの省庁や政党からどのような回答があったのかは、公開資料だけでは追いにくい状態です。
説明会をやめる利点とリスク
個別説明には、相手の担当分野に合わせて重点を変えられる利点があります。日程調整もしやすく、資料配布だけで終わらず個別の質問に対応できれば、実務上は効率的です。
反対に、説明の対象や内容が見えにくくなると、特定の議員だけに情報が偏っていないか、県選出議員との連携が十分かを県民が判断しにくくなります。説明会の廃止と要望活動の縮小を同一視はできませんが、実績の公開がなければ検証もできません。
県民が確認したい4つの記録
- 説明した国会議員、政党、省庁の範囲
- 説明日と担当部局、主な要望項目
- 国側の回答や継続協議になった事項
- 翌年度予算・制度改正に反映された結果
氏名の公開に支障がある場合でも、人数や会派別・省庁別の集計、要望ごとの進捗は公表できます。活動量と成果を切り分けて示すことが重要です。
政経プラスの評価
大人数の説明会を開いた回数だけで、要望活動の成否は決まりません。重要なのは、県の課題が国に伝わり、予算や制度の改善につながったかです。
ただし、個別説明へ変えたことで過程が見えにくくなったなら、斎藤県政には結果を可視化する責任があります。「資料を配った」で終わらせず、要望、回答、反映結果を一つの一覧で公開するのが望ましいでしょう。
出典・確認先
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記事種別:県政検証/確認日:2026年8月1日。説明会方式の変更という確認済み事実と、要望活動の効果に関する評価を分けています。AIは資料整理と構成補助に使用しました。


