栗原悠次県議は、八女市・八女郡選出の2期目です。矢部村出身の茶農家で、農業経済学の博士号と日本茶インストラクターの資格を持ち、一人会派「緑友会」の会長を務めています。
2026年8月17日の臨時会では、辞職勧告決議案の採決を中止する動議に反対した35人の一人と、当サイトは整理しています。報道された起立者名簿と県議会の公式名簿を照合した判断です。
林泰輔県議が提出した動議は賛成49、反対35で可決され、蔵内勇夫議長への辞職勧告決議案は採決されませんでした。本案への栗原県議の賛否も投票記録には残っていません。
8月23日までに確認した本人公式サイトと主要報道では、反対理由の詳しい本人説明は未確認でした。この記事では、農業や地域の課題に取り組んできた経歴と、この一票を検証します。
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福岡県議会・採決中止動議の賛否一覧|49人と35人の全氏名
2026年9月5日更新
八女茶・花き・伝統工芸の振興を質問
2025年12月11日に抹茶の価格高騰下での八女茶振興、2026年3月6日に八女電照菊などの花き振興を質問しています。2025年6月23日には久留米絣などの伝統工芸も取り上げています。 県議会録画一覧(質問日・題目)
価格の上昇と、生産者の所得や地域の継続的な生産力の向上は同じではありません。担い手や販売先、費用の変化も含めて、質問後の対応を評価する必要があります。
栗原悠次県議の基本プロフィール
福岡県議会の公式プロフィールで確認できる情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 栗原悠次(くりはら・ゆうじ) |
| 選挙区 | 八女市・八女郡 |
| 会派 | 緑友会 |
| 当選回数 | 2回 |
| 生年月日 | 1977年3月10日 |
| 所属 | 厚生環境委員会、スポーツ立県調査特別委員会 |
| 会派での役職 | 緑友会会長 |
福岡県議会の議員名簿では、緑友会の所属議員は栗原県議一人です。肩書きは会長ですが、複数の議員を率いる現在の会派代表ではなく、一人会派の代表という位置づけです。
一人会派の仕組みと交渉会派の基準は、議会ごとに異なります。制度解説では、福岡県議会と他の議会の例を比較しています。
10月1日現在の公式名簿では、栗原県議は議会運営委員会の「委員外議員(オブザーバー)」です。正式委員とは区別されます。議会の日程や本会議の進め方を協議する場への関わりも、この立場を踏まえて見る必要があります。
農学博士で茶農家、日本茶インストラクター
栗原県議は、八女市矢部村の茶農家に生まれました。福岡県立八女農業高校を卒業後、東京農業大学に進学。東京農業大学大学院農学研究科を修了し、農業経済学の博士号を取得しています。
本人の公式プロフィールによると、日本茶インストラクターの資格も持ち、実家の製茶業に従事してきました。栗原製茶の紹介ページでは、玉露の栽培や製造に携わり、安全でおいしい茶づくりに取り組んできたことが紹介されています。
2012年には、第58回JA全国青年大会の「JA青年の主張」で全中会長賞・最優秀賞を受賞しました。八女茶の価値を海外へ伝え、輸出につなげた経験を発表したものです。八女市の広報紙も、市長への受賞報告を掲載しています。
八女市商工会青年部長、八女青年会議所副理事長、JAふくおか八女青年部委員長なども経験しました。栗原県議の政治的な基盤は、農業団体だけでなく、商工、観光、消防団を含む地域活動にあります。
2021年の補欠選挙で初当選、2023年に再選
栗原県議は2021年4月、八女市・八女郡選挙区の県議補欠選挙に福岡県農政連の候補として立候補しました。候補者が一人だったため、投票を行わずに初当選しています。
2023年の県議選では、同じ八女市・八女郡選挙区から福岡県農政連の現職候補として立候補しました。八女市の公式開票結果では7075票を獲得。広川町分を含む選挙区全体について、選挙情報サイトは9314票と集計しており、2期目の当選を果たしました。
現在、福岡県議会公式サイトが示すのは政党ではなく、議会内の会派「緑友会」です。福岡県農政連は2021年、2023年の選挙時に栗原県議を擁立した政治団体であり、県議会内の会派名とは別です。
政党、政治団体、会派は同じではありません。本記事では、選挙時の党派は選挙資料、現在の会派は県議会公式名簿に基づいて区別します。
複数の議員が所属していた緑友会を一人で引き継いだ
緑友会は以前、複数の県議が所属する会派でした。2021年の県議会だよりには、栗原県議以外の緑友会所属議員も掲載されています。
しかし、2023年の県議選後に会派の構成が大きく変わりました。報道によると、再選した所属議員の多くが自民党県議団へ移り、一部は新政会を結成。栗原県議が一人で緑友会を引き継ぎました。
現在の県議会公式ページでも、緑友会の所属議員は栗原県議一人と確認できます。
県議会内では、栗原県議が緑友会唯一の所属議員です。今回の採決中止動議への反対も、一人会派の代表として自分の名前で示した判断になります。その分、判断理由を説明する主体も明確です。
県議会では八女茶、農業、過疎地域を継続的に質問
栗原県議は、議会質問で農業と中山間地域の課題を中心に取り上げています。
県議会中継で確認できる主な質問には、次のテーマがあります。
- コロナ禍における八女地域の農産物振興
- 八女地域の豪雨災害への対応
- 過疎地域の集落機能維持と交通対策
- 農業高校の役割と人材育成
- 地球温暖化に対応した農業生産と農産物輸出
- 抹茶の価格高騰下における八女茶の振興
- 八女電照菊をはじめとする花き振興
ほかにも、不登校児童生徒の支援、鳥獣被害、久留米絣、俳句・短歌の教育的価値などを取り上げています。
栗原県議は、茶農家と農業経済研究の経験を県議会の政策論議へ持ち込んできた議員です。農業や過疎の問題を抽象論ではなく、生産者と地域の実情から質問している点が特徴です。
採決中止動議に反対した35人の一人
8月17日の臨時会では、吉松源昭県議らが提出した蔵内議長への辞職勧告決議案が議題となりました。提案理由の説明後、林泰輔県議が採決中止動議を提出。動議は賛成49、反対35で可決され、辞職勧告決議案そのものの採決は行われませんでした。
FNN・テレビ西日本は、記者が議場で起立を確認した賛成49人の氏名を報じています。栗原県議は、その49人に含まれていません。
当サイトは、報道された賛成者一覧、福岡県議会の全議員名簿、採決に参加しなかった蔵内議長と板橋聡副議長を照合し、栗原県議を反対35人の一人として整理しています。報道された反対人数とも一致します。
ただし、福岡県議会が議員別の記名投票表を公表したわけではありません。栗原県議本人が反対したと明記した公式発信も、2026年8月23日までに確認した公式サイトと主要報道では見つかっていません。本記事の賛否判定は、報道された起立者名簿と公式名簿の照合に基づきます。
反対票は評価できるが、理由の説明は確認できない
栗原県議が反対した対象は、蔵内議長への辞職勧告決議案の採決を中止する動議です。
当サイトの照合では、栗原県議は本案を採決する機会を残す側に立ちました。本案そのものは採決されず、本人が本案にどう投票する予定だったかは、議会記録から分かりません。
採決そのものを止めなかった判断は評価できます。議員ごとの政治判断を公開の場で示し、記録に残す道を閉ざさなかったからです。
筆者が8月23日までに確認した資料では、採決中止に反対した理由と、本案への考えについて、本人の詳しい説明は未確認でした。
栗原県議の公式サイトは「先生と呼ばれない、身近な県議」を掲げています。身近な県議を名乗るなら、議場で示した判断を有権者に説明するところまでが役割です。
筆者が求めるのは、採決中止に反対した理由と、第三者調査と議長の政治責任をどう考えるかの説明です。記事作成時には蔵内氏の辞職時期も問いでしたが、蔵内氏は8月25日に議長と県議を辞職しています。その後は、調査と議会改革の進め方を確かめる必要があります。
よくある質問
Q1. 栗原悠次県議はどこの選挙区ですか?
八女市・八女郡選挙区です。2021年の補欠選挙で初当選し、2023年に再選。現在2期目です。
Q2. 栗原県議はどの会派に所属していますか?
緑友会です。現在の緑友会は栗原県議一人で構成され、栗原県議が会長を務めています。
Q3. 栗原県議は採決中止動議に賛成しましたか?
当サイトの照合では反対35人の一人です。FNN・テレビ西日本が報じた賛成49人の一覧には含まれておらず、公式議員名簿などと照合して反対側に整理しました。県議会の公式記名投票表ではない点には注意が必要です。
Q4. 栗原県議は蔵内議長への辞職勧告決議案に賛成する予定でしたか?
当サイトの資料照合で整理できるのは、採決中止動議への反対です。公式の個人別記名投票表による確認ではありません。本案は採決されず、本人の本案への賛否も記録に残っていません。
農業の現場を伝える県議に、一票の理由も聞きたい
- 栗原悠次県議は八女市・八女郡選出、当選2回
- 八女市矢部村出身の茶農家で、農業経済学の博士号と日本茶インストラクター資格を持つ
- 2021年の補欠選挙と2023年県議選では福岡県農政連の候補だった
- 現在は一人会派「緑友会」の会長
- 林泰輔県議の採決中止動議に反対した35人の一人として整理される
- 辞職勧告決議案そのものへの賛否と、反対理由の詳しい本人説明は確認できない
栗原県議は、農業と中山間地域の現場を議会へ届けてきました。今回も採決を止める側には回らず、県民が議員の判断を確認する機会を残そうとしました。
次に必要なのは、その判断の理由です。「身近な県議」という言葉を、議場外での説明でも示してほしいと思います。
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確認資料・参考リンク
- 福岡県議会|栗原悠次議員プロフィール
- 福岡県議会|緑友会の所属議員一覧
- 福岡県議会|議会運営委員会の所属議員一覧
- 栗原悠次県議公式サイト|プロフィール
- 福岡県議会中継|栗原悠次議員の質問一覧
- 福岡県|2021年福岡県議会議員補欠選挙の記録
- 八女市|2023年福岡県議選・八女市開票区の結果
- 八女市広報|JA青年の主張・最優秀賞
- 栗原製茶|栗原悠次氏の紹介
- 福岡TNCニュース|採決中止動議に賛成した49人
- NetIB-News|2023年県議選後の緑友会
追記(2026年9月16日現在)
福岡県議会では、2026年9月9日の9月定例会開会日に大島道人議員(自民党県議団)が議長に選出されました。大島議長は、金銭授受疑惑に関する第三者委員会への議会の協力と調査結果の公表、9月定例会中の政治倫理条例の制定、議員報酬・定数・選挙区の見直し、議長在任中の海外活動を実施しないこと、議会と執行部の関係の見直し、ワンヘルス施策の議論という6項目を「議長としての約束」として示しています。
福岡県は9月14日、「改革の地図」を公開し、海外活動、県議会と執行部の関係、部課長会による政治資金パーティー券購入補助、ワンヘルス、講師謝金、議員連盟への補助金を改革項目として整理しました。議長の約束と県の改革ロードマップは、今後、制度化・調査開始・結果公表まで進んだかを確認するための基準になります。
9月16日報道によると、県議会側の第三者委員会は、弁護士13人で9月17日に設置する予定でした。以下は9月16日時点の確認です。この時点で筆者が確認できたのは設置予定までで、設置完了、調査開始、委員名簿、報告書の公表時期は未確認でした。
出典:福岡県議会「議長としての6つの約束」/福岡県「改革の地図」/福岡県議会「令和8年9月定例会の代表質問表」/福岡県議会「令和8年8月臨時会の採決結果」/第三者委員会に関する9月16日報道(元記事は確認時点で閲覧できませんでした)


