吉田健一朗県議とは|委員長歴と採決中止動議への賛成を検証

吉田健一朗県議は、古賀市選出、自民党県議団所属の2期目です。

元衆議院議員公設秘書を経て2019年に初当選し、2023年県議選では9,775票で再選しました。

現在は総務企画地域振興委員会の委員長です。前年度には県土整備委員長を務め、県議会だよりには国道201号八木山バイパス開通式典への出席も記録されています。

本会議では、新規採用教員、DX、違法盛土、多文化共生、医療的ケア児、里山の鳥獣被害、アトツギベンチャー、盛土規制、県営住宅などを質問してきました。

行政には、課題の把握、制度の改善、将来への備えを求めてきた議員です。

その吉田県議は2026年8月17日、藏内勇夫議長への議長職辞職勧告決議案について、本案の採決を中止する動議に賛成しました。

動議は賛成49、反対35で可決され、本案に対する各議員の判断は公式記録から消えました。

県政全般を審査する委員長が、自分の重要な政治判断については記録を残さない側へ回った。

これは、役職に照らして厳しく問われるべき選択です。

▼採決中止動議の賛成・反対議員一覧
福岡県議会・採決中止動議の賛否一覧|49人と35人の全氏名

吉田健一朗県議の基本プロフィール

項目 内容
氏名 吉田健一朗(よしだ・けんいちろう)
選挙区 古賀市
会派 自民党県議団
当選回数 2回
生年月日 1973年1月1日
年齢 53歳(2026年8月24日現在)
常任委員会 総務企画地域振興委員会・委員長
特別委員会 再生可能エネルギー等調査特別委員会
初当選 2019年4月
初当選前 元衆議院議員公設秘書

古賀市公式の市長ブログは、2019年の初当選時に吉田氏を「元衆議院議員公設秘書」と紹介しています。

国政の政策形成や選挙実務に近い立場を経験し、県議として2期を重ねた人物です。議会の手続きや採決が有権者にどんな意味を持つかを知らない新人ではありません。

2023年県議選は9,775票で再選

2023年の古賀市選挙区は、定数1に2人が立候補しました。

候補者 得票 結果
吉田健一朗 9,775票 当選
竹下しづお 5,762票 落選

投票率は33.31%でした。

吉田県議は有効投票の6割を超える支持を得て再選しています。定数1の選挙区では、県議会で古賀市を代表する議員は吉田県議一人です。

つまり古賀市民には、同じ選挙区の別の県議と投票行動を比べることができません。吉田県議本人が説明しなければ、古賀市の県議が本案をどう判断する予定だったのかは分からないままです。

「会派の判断」で終える余地は、複数区よりさらに小さいと言えます。

県政を横断する11回の質問履歴

県議会中継で確認できる主な質問は次の通りです。

時期 主な質問テーマ
2021年6月 新規採用教員の確保
2021年9月 代表質問:豪雨、違法盛土、交通ビジョン、DX、中小事業者など
2021年12月 多文化共生社会
2022年2月 地域コミュニティの持続可能性
2022年12月 海外福岡県人会との交流
2023年2月 医療的ケア児支援
2023年6月 里山の鳥獣被害対策
2024年2月 やさしい日本語研修
2024年9月 アトツギベンチャー
2025年9月 盛土規制法の取組
2026年6月 県営住宅の維持管理

教育、福祉、防災、産業、地域づくり、国際交流、住宅政策まで幅広く取り上げています。

質問数や分野の広さは活動量を示す材料です。政策成果を評価するには、答弁の後に予算、制度、現場がどう変わったかを別に確認する必要があります。

違法盛土を代表質問し、盛土規制法を再び問う

吉田県議の質問履歴には継続性があります。

2021年9月の代表質問では、福岡県における違法盛土対策を取り上げました。2025年9月には、盛土規制法に基づく県の取組を一般質問しています。

盛土は、開発行為、土砂災害、土地利用、監視体制が交差する問題です。制度ができただけでは安全は確保できず、区域指定、許可、現場確認、違反への対応を機能させなければなりません。

同じ課題を制度改正の前後で問う姿勢は、単発質問より評価できます。

ただし、法令に基づく手続きの実効性を行政へ求める議員なら、議会自身の手続きにも厳格であるべきです。本案を採決し、各議員が責任を負う機会を止めたことは、その姿勢と整合しません。

多文化共生と「やさしい日本語」を継続質問

吉田県議は2021年12月に多文化共生社会を取り上げ、2024年2月には「やさしい日本語研修の今後の展開」を質問しました。

災害、医療、行政手続き、学校、地域生活では、外国人住民に情報が届かなければ制度があっても利用できません。難しい行政用語を分かりやすく伝える取組は、多文化共生を実務に落とす方法の一つです。

理念だけでなく研修の展開まで問うた点には、政策の具体性があります。

説明を受け取る側の立場に合わせ、難しい問題を分かる言葉で伝える。その重要性を県へ求めた議員が、自分の動議賛成理由を有権者へ説明しないなら説得力を失います。

古賀市民が知りたいのは、議会用語の解説だけではありません。なぜ本案の採決を止める必要があったのか、吉田県議自身の平易な説明です。

医療的ケア児、教員確保、県営住宅を質問

2023年2月には医療的ケア児支援を取り上げました。

医療的ケア児と家族が地域で暮らすには、保健、医療、福祉、保育、教育が切れ目なく連携する必要があります。県が市町村や支援機関をつなぐ役割も大きい分野です。

初期の質問には新規採用教員の確保もあります。2026年6月には県営住宅の維持管理を取り上げました。

いずれも制度を利用する住民にとって、担当部局の縦割りや説明不足が生活上の不利益につながりやすい問題です。

弱い立場にある人へ届く制度を求める政治姿勢は大切です。同じ政治家が、県民が議員を評価するための情報を閉ざす側へ回ったことは、別問題として見逃せません。

アトツギベンチャーと地域経済

2024年9月、吉田県議は「アトツギベンチャーの裾野の拡大」を質問しました。

中小企業の後継者が家業の資源を生かし、新事業や業態転換へ挑戦する取組は、事業承継と地域経済の成長を結びつけます。

古賀市や周辺地域には、製造、物流、商業、農業など多様な事業者がいます。後継者不足を廃業問題だけで捉えず、挑戦の機会として支える視点は意味があります。

現在の総務企画地域振興委員長という立場でも、地域振興と県全体の政策調整に関わります。

経営者には決断と説明を求め、行政には成果検証を求めるなら、政治家も自分の一票について決断と説明を引き受けなければなりません。

県土整備委員長から総務企画地域振興委員長へ

吉田県議は2024年度、県土整備委員長を務めました。

県議会だよりは、2025年3月29日に開催された国道201号八木山バイパス開通式典へ、当時の県土整備委員長として出席したことを伝えています。

現在は総務企画地域振興委員長です。

常任委員長を続けて担うことは、会派内で議会運営能力を評価されていることの表れでしょう。その分、一般の委員より重い説明責任があります。

行政の重要案件を審査し、委員会として結論を取りまとめる人物が、本会議の重要案件を採決しない動議に賛成した。吉田県議は「なぜ手続きを止めることが県民の利益になると判断したのか」を具体的に語る必要があります。

吉田健一朗県議は採決中止動議に賛成した

TNCテレビ西日本は、動議の採決時に起立した議員を記者が議場で確認し、賛成49人の氏名を公表しました。吉田県議はその一覧に含まれています。

自民党県議団は採決中止動議への賛成に党議拘束をかけました。採決に参加した自民党県議38人のうち37人が賛成し、反対したのは江藤秀之県議だけでした。

吉田県議が辞職勧告決議案そのものに反対したとは断定できません。本案が採決されていないからです。

確認できるのは、本案を採決しないよう求める動議に吉田県議が賛成したことです。

公設秘書経験があり、代表質問も常任委員長も経験した2期目の県議です。政治経験の不足を理由にはできません。

TNC調査では79%が公開採決を求めた

TNCが2026年8月19日に県内有権者を対象として実施し、男女1,020人が回答した緊急世論調査では、緊急動議を「不適切な対応で納得できない」とした回答が75.0%でした。

「採決を行い各議員の賛否を明らかにすべきだった」は79.0%。「問題ない」は7.0%でした。

2027年統一地方選の投票行動に影響するとした回答は合計79.1%です。

定数1の古賀市では、吉田県議の説明がなければ、市を代表する県議の本案への考えは分かりません。沈黙は説明の代わりになりません。

吉田健一朗県議に答えてほしい7つの質問

  1. 採決中止動議に賛成した具体的な理由は何ですか。
  2. 辞職勧告決議案が採決されていたら、賛成と反対のどちらへ投票する予定でしたか。
  3. 党議拘束の決定過程で、吉田県議はどのような意見を述べましたか。
  4. 総務企画地域振興委員長として、重要案件の採決を止める判断をどう正当化しますか。
  5. 多文化共生と分かりやすい情報発信を求めてきた立場から、動議賛成理由をいつ説明しますか。
  6. 古賀市唯一の県議として、9,775票を託した有権者へどの方法で説明しますか。
  7. 採決中止動議の議員別賛否を県議会公式サイトで公開することに賛成しますか。

よくある質問

Q1. 吉田県議は藏内議長の辞職に反対したのですか?

断定できません。辞職勧告決議案は採決されませんでした。確認できるのは、採決中止動議への賛成です。

Q2. 吉田県議は古賀市議だったのですか?

確認した公式情報では、初当選前の経歴は元衆議院議員公設秘書です。古賀市議経験者という記述は採用していません。

Q3. 2023年県議選は無投票でしたか?

無投票ではありません。定数1に2人が立候補し、吉田県議は9,775票で再選しました。

まとめ

  • 吉田健一朗県議は古賀市選出、自民党県議団所属の2期目
  • 元衆議院議員公設秘書を経て2019年初当選
  • 2023年県議選は9,775票で再選
  • 県土整備委員長を経て、現在は総務企画地域振興委員長
  • 盛土、多文化共生、医療的ケア児、事業承継、県営住宅などを質問
  • 2026年8月17日の採決中止動議に賛成

吉田県議には、幅広い質問歴と常任委員長としての活動があります。

その経歴は免責材料ではなく、責任を重くする材料です。

古賀市唯一の県議として、本案への考えと採決中止に賛成した理由を、逃げずに記録へ残すべきです。

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