福岡県議会の副議長を経験した5期目の守谷正人県議は、採決中止動議に反対しました。
2026年8月17日の臨時会では、藏内勇夫議長への議長職辞職勧告決議案が提出されました。林泰輔県議が採決中止動議を出し、賛成49、反対35で可決。本案は採決されませんでした。
守谷県議について確認できるのは、本案への賛否ではありません。
確認できるのは、採決を止める動議に反対し、議員一人ひとりが本案への判断を示す機会を残す側へ立ったことです。
守谷県議は2007年に初当選。2017年には第79代福岡県議会副議長を務めました。
議事を進める責任を実際に担った元副議長が、結論を出さないための動議へ反対した。その判断は評価できます。
同じ福岡市城南区選出の宮川宗一郎県議は採決中止に賛成しました。選挙区の2人で判断が明確に分かれています。
▼採決中止動議の賛成・反対議員一覧
福岡県議会・採決中止動議の賛否一覧|49人と35人の全氏名
守谷正人県議の基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 守谷正人(もりや・まさと) |
| 選挙区 | 福岡市城南区 |
| 会派 | 民主県政県議団 |
| 政党 | 国民民主党 |
| 当選回数 | 5回 |
| 生年月日 | 1965年6月21日 |
| 年齢 | 61歳(2026年8月24日現在) |
| 常任委員会 | 警察委員会 |
| 特別委員会 | スポーツ立県調査特別委員会 |
| 主な議会役職 | 第79代福岡県議会副議長 |
守谷県議の公式サイトによると、西南学院大学商学部卒業後、旅行会社で営業と訪日旅行業務に従事。その後、国会議員秘書、九電ビジネスフロント勤務を経て県議になりました。
旅行、国会、民間企業、地方議会という異なる現場を経験しています。
国民民主党の公式議員ページでも、福岡市城南区選出、当選5回、元国会議員秘書であることが確認できます。
2023年県議選は13,658票で5選
福岡市城南区選挙区は定数2です。
守谷県議の公式プロフィールでは、2023年県議選で13,658票を獲得し、5期目に当選したと記載されています。
| 当選年 | 得票数 |
|---|---|
| 2007年 | 16,589票 |
| 2011年 | 12,023票 |
| 2015年 | 12,728票 |
| 2019年 | 15,370票 |
| 2023年 | 13,658票 |
同じ城南区選出の宮川宗一郎県議は、2023年に初当選した自民党県議です。
今回、宮川県議は採決中止に賛成し、守谷県議は反対しました。
新人と5期目、与党会派と民主会派という違いはあります。それでも、一票の責任は各議員本人にあります。
城南区の有権者は、地元要望への対応だけでなく、県議会の公開性を左右する局面で2人がどう判断したかを比較できます。
第79代副議長として議会運営を経験
守谷県議は2017年5月、第79代福岡県議会副議長に就任しました。
副議長は、議長を補佐し、議長に事故があるときは職務を代行します。議会の秩序、公正な議事、会派間の調整を担う立場です。
今回の問題は、現職議長への辞職勧告決議案を採決するかどうかでした。
元副議長である守谷県議は、採決中止に反対しました。
辞職勧告へ賛成する予定だったかは分かりません。それでも、本案を議場で処理し、各議員が責任を引き受けるべきだという方向の判断です。
議会の手続を知る元副議長として筋が通っています。
初当選直後から雇用と県民の安全
守谷県議は2007年6月の一般質問で、県内の雇用状況と県民の安全な暮らしを取り上げました。
2008年2月には障がい者雇用と建築基準法改正の県内への影響を質問しています。
雇用政策は、求人件数だけで評価できません。賃金、労働条件、障がいの有無、職場定着、地域への通勤まで見なければなりません。
建築基準の変更は安全性を高めます。同時に、確認審査の停滞や事業者への負担が起きることがあります。
守谷県議の初期の質問は、制度変更が働く人、企業、暮らしへどう影響するかを確かめる内容でした。
コロナ禍の支援策を議会で確認
2020年6月、守谷県議は新型コロナウイルス感染症における福岡県の支援策を質問しました。
感染拡大初期には、医療提供体制だけでなく、休業要請、事業者支援、雇用維持、生活相談、学校や福祉施設への対応が同時に必要でした。
国と県、市町村の制度が次々と変わる中、支援対象、申請方法、財源を議会で明らかにする意味は大きくなります。
守谷県議は民間企業で営業を経験し、労働組合の組織内議員でもあります。事業と雇用の両面から支援策を問う背景がありました。
河川整備と地域の安全を継続課題に
2020年9月、守谷県議は福岡県の河川整備と安全対策を質問しました。
城南区には樋井川が流れ、豪雨時の河川水位、内水氾濫、避難情報は身近な課題です。
河川整備は堤防や護岸の工事だけではありません。雨水排水、上流域の対策、危険情報、避難所、要支援者の移動を組み合わせる必要があります。
現在、守谷県議は警察委員会に所属し、公式サイトでも防災・防犯活動を継続的な関心分野として掲げています。
地域の安全を扱う議員が、議会の判断過程についても公開性を選んだことは評価できます。
警察委員として問われる説明責任
警察委員会は、犯罪対策、交通安全、警察施設、少年非行防止などを審査します。
警察行政には強い権限があるため、根拠、手続、記録、検証が欠かせません。
議会も同じです。
大きな権限を持つ議長の進退をめぐる議案で、採決をせず、誰が本案に賛成・反対だったかを残さない処理は、県民の検証を難しくします。
守谷県議は採決中止に反対しました。
警察行政の監視を担う委員としても、意思決定を記録へ残す方向の投票は一貫しています。
国民民主党所属2人はいずれも反対
国民民主党の県議として確認できる守谷正人県議と大田京子県議は、いずれも採決中止動議に反対しました。
ただし、政党単位で一括評価するのではなく、各議員の投票と説明を個別に見る必要があります。
守谷県議は民主県政県議団に所属し、会派は10対10に分裂しました。
会派の自主投票で反対を選び、元副議長として採決を行う側へ立った。この判断は守谷県議本人の実績として評価すべきです。
TNC調査では「採決すべき」が79%
TNCの緊急世論調査では、採決中止を「不適切な対応で納得できない」とした回答が75.0%でした。
「採決を行い各議員の賛否を明らかにすべきだった」は79.0%です。
民主県政県議団の反対議員を評価する回答は60.4%、賛成議員を評価する回答は11.4%でした。
守谷県議個人への支持率調査ではありません。
ただ、元副議長が採決を止めない側へ投票したことは、多数の回答者が求めた議会の姿と一致します。
県議会公式サイトに個人別賛否がない
福岡県議会公式サイトの採決結果には、採決中止動議が可決されたことは掲載されています。しかし、84人の参加議員がそれぞれ賛成・反対のどちらだったかは掲載されていません。
守谷県議の反対は、TNC記者が議場で確認した賛成49人の名簿と、県議会の議員名簿、採決不参加者を照合して確認したものです。
報道機関の現場確認がなければ、県民は地元議員の判断を簡単に確かめられませんでした。元副議長の守谷県議には、重要動議の議員別結果を議会自身が公表する仕組みづくりを主導する責任があります。
守谷正人県議に答えてほしい7つの質問
- 採決中止動議に反対した最大の理由は何ですか。
- 辞職勧告決議案が採決されていたら、どちらへ投票する予定でしたか。
- 元副議長として、今回の議事処理をどう評価しますか。
- 同じ城南区選出の宮川県議と判断が分かれたことをどう説明しますか。
- 会派が10対10に割れた協議過程をどこまで公開できますか。
- 警察委員として、議会にも手続と記録の厳格さが必要だと考えますか。
- 重要投票の議員別結果を県議会が公式公開する制度を提案しますか。
よくある質問
Q1. 守谷県議は元副議長ですか?
はい。2017年に第79代福岡県議会副議長を務めました。
Q2. 守谷県議は辞職勧告決議案に賛成しましたか?
断定できません。本案は採決されず、確認できるのは採決中止動議への反対です。
Q3. 2023年県議選の得票数は?
守谷県議の公式サイトでは13,658票と記載されています。
まとめ
- 守谷正人県議は福岡市城南区選出、民主県政県議団所属の5期目
- 国民民主党所属で、第79代福岡県議会副議長を経験
- 2023年県議選は13,658票
- 旅行会社、国会議員秘書、民間企業勤務を経て県議に
- 雇用、障がい者雇用、コロナ支援、河川安全を質問
- 採決中止動議に反対
- 同じ城南区選出の宮川宗一郎県議は賛成
守谷県議の反対票は、元副議長として議会が結論を出す責任を重く見た判断と評価できます。
5期目のベテランだからこそ、反対理由の説明だけで終わらず、議員別投票結果を公式に残す制度改革まで進めてほしいと思います。

