本文へ移動

永川俊彦県議とは|警察委員長が採決中止動議に賛成

地方自治・議会

永川俊彦県議は、大牟田市選出、自民党県議団所属の2期目で、警察委員長を務めています。飲食店経営と地域活動を経て、2019年に初当選しました。

2026年8月17日、永川県議は、蔵内勇夫議長への辞職勧告決議案の採決を止める動議に賛成しました。TNC記者が議場で起立を確認し、公表した賛成49人の一人です。

動議は賛成49、反対35で可決され、辞職勧告決議案そのものは採決されませんでした。本案への個人の賛否は、動議への投票から推測できません。

2026年9月5日更新

ワンヘルスを活用した旅行コースを質問。来訪への効果は未確認

2026年6月19日に、人・動物・環境の健康を一体で考えるワンヘルスを活用した誘客を質問し、県は修学旅行向けモデルコースの紹介などを説明しています。 県議会だより・質問と答弁要旨

県が説明したのは、旅行者を呼び込むためのモデルコースの紹介です。実際に訪れた学校の数や地域での消費額への効果は、答弁では未確認です。


【2026年8月28日更新】

本記事が扱う8月17日の採決後、蔵内勇夫氏は8月24日に辞職の意向を表明し、翌25日に福岡県議会議長と県議を辞職しました。また、福岡県議会は8月17日、地方自治法第100条の2に基づく「専門的知見の活用」を議決しています。

本文の「将来の辞任意向」「条件付き辞意」「具体的な辞職時期が示されていない」は、8月17日当日の説明を指します。各県議が当日に採決中止へ賛成した理由は、辞職後も検証の対象です。

永川県議は、豪雨対応、市街地再開発、三池港と大牟田港、欧州からの観光誘客などを議会で取り上げてきました。地域活動と政策への取組を紹介したうえで、今回の投票理由の説明を求めます。

地域で「言葉を交わすこと」を大切にしてきた人物が、県民への説明が最も必要な一票をどう語るのか。

▼採決中止動議の賛成・反対議員一覧
福岡県議会・採決中止動議の賛否一覧|49人と35人の全氏名

広告

永川俊彦県議の基本プロフィール

項目 内容
氏名 永川俊彦(えがわ・としひこ)
選挙区 大牟田市
会派 自民党県議団
当選回数 2回
生年月日 1978年6月29日
年齢 48歳(2026年8月24日現在)
常任委員会 警察委員会・委員長
特別委員会 空港・交通インフラ調査特別委員会
過去の主な役職 建築都市委員会・委員長
県議になる前 飲食業、会社経営、地域イベント活動

福岡県議会の公式プロフィールは、永川県議を大牟田市選出、自民党県議団所属、当選2回と記載しています。

現在は警察委員長で、空港・交通インフラ調査特別委員会にも所属しています。

2023年度から2024年度には、建築都市委員長として県営公園などを扱う常任委員会を率いました。

飲食店経営と大牟田の地域活動から政治へ

2017年の地域メディアによる本人インタビューでは、高校卒業後に東京、熊本、福岡の飲食店で働き、2007年に大牟田で「居酒問屋 もんど商店」を開いた経歴が紹介されています。

祖父と父が新栄町周辺で宝石店を営み、商店街が遊び場だったと語っています。

店名の「もんど」はダイヤモンドに由来し、家業がなくなった後も家族の地域への思いを受け継ぎたいという意味を込めたと説明しています。

大蛇山まつり、海上花火大会、二十日えびすなどの地域イベントにも関わり、飲食と地域活動を通じて「大牟田を元気にしたい」と発信してきました。

永川県議の原点は、議会内の肩書きよりも、商店街と人のつながりにあります。

2019年、13,441票で初当選

2019年の県議選・大牟田市選挙区は、定数2に4人が立候補しました。

永川氏は無所属の新人として13,441票を得て2位当選。得票率は31.5%でした。

表は左右に動かして読めます。

候補 得票 結果
大橋克己 14,623票 当選
永川俊彦 13,441票 当選
田中秀子 9,699票 落選
江口学 4,852票 落選

投票率は44.33%でした。

2023年は自民党公認の現職として立候補しましたが、定数2に候補2人だったため無投票で2期目に入りました。

2019年に永川氏へ投じられた13,441票は、地域で積み重ねた活動と本人への期待です。

永川県議本人が、党議拘束の中で賛成した理由を有権者に説明すべきです。

豪雨対応から市街地再開発まで、大牟田の課題を質問

永川県議は、初当選後から大牟田の地域課題を本会議で取り上げてきました。

2020年12月定例会では、同年7月豪雨に対する県の対応を質問しました。

2022年6月定例会では、市街地再開発事業に対する県の支援を質問しています。

大牟田は、豪雨による浸水被害と中心市街地の衰退という、生活の安全と地域経済の両方に課題を抱えています。永川県議の質問は、選挙区の現実に直結しています。

三池港・大牟田港の利用促進を追及

2024年6月定例会で、永川県議は三池港と大牟田港の利用促進を取り上げました。

県議会だよりによると、有明海の特性から大型貨物船が満潮時にしか入港できない状況や、国際コンテナ定期航路の船型が大型化する見通しを踏まえ、水深確保の必要性を質問しています。

三池港は大牟田の物流と産業を支える基盤です。

空港・交通インフラ調査特別委員を務める現在の役割にもつながる、継続性のある政策テーマです。

欧州観光とワンヘルス誘客を提案

2025年12月定例会では、パリでの観光セミナーを踏まえた欧州市場からの誘客策を質問しました。

県は、大相撲九州場所を活用したツアー、仁川国際空港経由の周遊ルート、食や伝統工芸を生かした誘客などを検討すると答えています。

2026年6月定例会では、ワンヘルスを活用した誘客促進を取り上げました。

政策の内容には検証が必要ですが、港湾、観光、地域再開発を結び、大牟田への人と物の流れをつくろうとする活動の方向は見えます。

警察委員長に求められる「記録と説明」

警察委員会は、犯罪捜査、交通安全、警察施設、組織運営などを審査します。

警察活動への信頼には、適正な手続きとともに、権限をどう使い、誰が判断したかを後から検証できる記録が必要です。

同じ原則は議会にも当てはまります。

採決中止動議は議会の手続きとして処理されました。しかし、その結果、蔵内議長への辞職勧告決議案について、議員一人ひとりが賛成なのか反対なのかは公式記録に残りませんでした。

警察委員長として説明責任を問う側の永川県議が、自分の議会判断では記録を残さない側に回った。この点は、本人が説明しなければ解消しません。

永川俊彦県議は採決中止動議に賛成した

TNCテレビ西日本は、動議の採決で起立した議員を記者が議場で確認し、永川県議を賛成49人の一人として公表しました。

自民党県議団は動議への賛成に党議拘束をかけ、採決に参加した38人中37人が賛成しました。反対したのは江藤秀之県議だけです。

永川県議の投票が確認できるのは、採決中止動議です。本案は採決されておらず、本人が本案にどう投票するつもりだったかは未確認です。

2期目の委員長にも、会派内での意見と投票理由の説明を求める

TNCの取材では、自民党の若手県議が、会派内の意見や蔵内議長の辞意を踏まえ、採決中止で「実利」を取ったという趣旨を述べています。

TNCの世論調査では、自民党若手の行動について「党内の力関係やベテランに押し切られた印象」が45.4%、「最後まで本会議での採決を貫くべきだった」が29.8%でした。「評価できる」「やむを得ない」は各5.8%です。

TNCが紹介したのは匿名の若手県議の発言です。匿名の発言が永川県議本人によるものか、会派内で本人がどの立場を示したかは未確認です。

若手だから圧力に抗えなかったという見方があるとしても、それは免責理由にはなりません。

警察委員長を任される県議は、会派内の力関係を理由に自分の一票を曖昧にできる立場ではありません。

地域で大切にした「交わした言葉」を県民にも

県議になる前のインタビューで、永川氏は、共感を生むには「交わした言葉と過ごした時間」が大切だと語っています。

これは地域活動では誠実な姿勢です。

議会でも同じ姿勢が必要です。

採決中止へ賛成した理由、蔵内議長の辞意をどう評価したのか、本案への賛否をどう考えていたのか。

大牟田の有権者と県民に、言葉を交わすべき時です。

永川俊彦県議に答えてほしい7つの質問

  1. 採決中止動議に賛成した具体的な理由は何ですか。
  2. 辞職勧告決議案が採決されていたら、賛成と反対のどちらへ投票する予定でしたか。
  3. 蔵内議長の条件付き辞意を、公開採決より優先した理由は何ですか。
  4. 党議拘束に異論はありませんでしたか。会派総会でどのような意見を述べましたか。
  5. 警察委員長として、判断主体と結果を記録に残す重要性をどう考えますか。
  6. 2019年に永川氏へ投票した13,441人へ、今回の一票をどう説明しますか。
  7. 採決中止動議の賛否理由を本人の発信媒体で公開しますか。

よくある質問

Q1. 永川県議は蔵内議長の辞職に反対したのですか?

確認できるのは、採決中止動議への賛成です。辞職勧告決議案そのものは採決されず、本人の本案への賛否は未確認です。

Q2. 永川県議は2019年に自民党で当選したのですか?

2019年は無所属で初当選しました。2023年は自民党公認の現職として無投票当選しています。

Q3. 採決中止動議への賛成は違法ですか?

この記事は違法行為を指摘するものではありません。議会手続きとして行われた判断の政治的責任を問う記事です。

地域での活動に加え、採決を止めた理由の説明を求める

  • 永川俊彦県議は大牟田市選出、自民党県議団所属の2期目
  • 飲食店経営と地域イベント活動を経て、2019年に13,441票で初当選
  • 2023年は無投票で2期目
  • 豪雨対応、市街地再開発、三池港、欧州観光、ワンヘルス誘客を質問
  • 現在は警察委員長
  • 2026年8月17日の採決中止動議に賛成した

地域活動と政策実績を紹介するだけでは、今回の一票の説明になりません。

警察委員長として記録と検証の重要性を知る永川県議には、自分の判断を公開する責任があります。

関連記事

確認資料・参考リンク

追記(2026年9月16日現在)

福岡県議会では、2026年9月9日の9月定例会開会日に大島道人議員(自民党県議団)が議長に選出されました。大島議長は、金銭授受疑惑に関する第三者委員会への議会の協力と調査結果の公表、9月定例会中の政治倫理条例の制定、議員報酬・定数・選挙区の見直し、議長在任中の海外活動を実施しないこと、議会と執行部の関係の見直し、ワンヘルス施策の議論という6項目を「議長としての約束」として示しています。

福岡県は9月14日、「改革の地図」を公開し、海外活動、県議会と執行部の関係、部課長会による政治資金パーティー券購入補助、ワンヘルス、講師謝金、議員連盟への補助金を改革項目として整理しました。議長の約束と県の改革ロードマップは、今後、制度化・調査開始・結果公表まで進んだかを確認するための基準になります。

9月16日報道は、県議会側の第三者委員会を弁護士13人で9月17日に設置する予定を伝えています。この追記の確認日は9月16日です。設置・調査開始の実績、委員名簿、報告書の公表時期は、この時点では未確認です。

出典:福岡県議会「議長としての6つの約束」/福岡県「改革の地図」/福岡県議会「令和8年9月定例会の代表質問表」/福岡県議会「令和8年8月臨時会の採決結果」/第三者委員会に関する9月16日報道(元記事は確認時点で閲覧できませんでした)

ほかの記事を探す
ホームで目的から探す →
タイトルとURLをコピーしました