香原勝司県議は、直方市選出、自民党県議団所属の4期目です。
2023年5月、第73代福岡県議会議長に就任しました。議長就任時には、二元代表制の一翼を担う県議会の公正で円滑な運営に努める趣旨を表明しています。
2026年2月定例会では予算特別委員長を務め、現在は県土整備委員会と再生可能エネルギー等調査特別委員会に所属しています。
県議会の運営と予算審査の両方で、責任ある役職を経験した議員です。
その香原県議は2026年8月17日、藏内勇夫議長への議長職辞職勧告決議案の採決を中止する動議に賛成しました。
動議は賛成49、反対35で可決。辞職勧告決議案そのものは採決されず、香原県議を含む各議員の本案への賛否は公式記録に残りませんでした。
元議長として議会の公正な運営を掲げた政治家が、なぜ本案を公開採決しない判断に加わったのか。
直方市の有権者へ、会派の説明ではなく、本人の説明が必要です。
▼採決中止動議の賛成・反対議員一覧
福岡県議会・採決中止動議の賛否一覧|49人と35人の全氏名
香原勝司県議の基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 香原勝司(こうはら・かつじ) |
| 選挙区 | 直方市 |
| 会派 | 自民党県議団 |
| 当選回数 | 4回 |
| 生年月日 | 1967年6月1日 |
| 年齢 | 59歳(2026年8月24日現在) |
| 常任委員会 | 県土整備委員会 |
| 特別委員会 | 再生可能エネルギー等調査特別委員会 |
| 主な歴任 | 第73代福岡県議会議長、予算特別委員長 |
| 初当選 | 2011年4月 |
県議会公式プロフィールによると、香原県議は現在、道路、河川、砂防などを扱う県土整備委員会と、再生可能エネルギー等調査特別委員会に所属しています。
直方市を含む筑豊地域では、地域交通、災害に強いインフラ、産業基盤の整備が生活に直結します。
現在の委員会構成は、地元課題と重なる分野です。
2011年に初当選、2023年は1万871票
香原県議は2011年4月に初当選し、2015年、2019年、2023年と当選を重ねました。
2011年当時の報道資料では、県議になる前に直方市議を務めた経歴が紹介されています。
2023年の直方市選挙区は定数1に2人が立候補。香原県議は10,871票、得票率66.3%で4期目の当選を果たしました。投票率は36.26%でした。
| 選挙 | 状況 | 香原県議の結果 |
|---|---|---|
| 2011年県議選 | 直方市 | 初当選 |
| 2015年県議選 | 直方市 | 2期目当選 |
| 2019年県議選 | 直方市 | 3期目当選 |
| 2023年県議選 | 定数1・候補2 | 10,871票、得票率66.3%で当選 |
2023年は有権者の投票による選挙戦でした。
有権者が次の選挙で判断するには、任期中の活動だけでなく、重要な採決で誰がどう投票したかが必要です。
今回、香原県議は本案への投票記録を残さない動議に賛成しました。
第73代県議会議長を務めた
香原県議は2023年5月15日、第73代福岡県議会議長に選出されました。
就任時には、県議会が知事と並ぶ二元代表制の一翼を担うことに触れ、公正で円滑な議会運営を心がける考えを示しました。
議長は、議事の整理、議場の秩序保持、議会事務の統理などを担う立場です。
議長経験は、議会手続きの意味を一般議員以上に理解していることを示します。
辞職勧告決議案に賛成するか反対するかは、各議員の判断です。
しかし、本案を採決せず、議員別の態度を公式記録に残さないことは、議会の透明性そのものに関わります。
元議長の香原県議には、採決中止が公正な議会運営にどう資すると考えたのかを説明する重い責任があります。
予算特別委員長として県予算を審査
2026年2月定例会の予算特別委員会で、香原県議は委員長を務めました。
予算特別委員会は、県民の税金を何に、いくら使うのかを集中的に審査する場です。
委員長は質疑の進行と委員会運営を担います。県議会の中でも、手続きの公平さと説明可能な運営が強く求められる役職です。
予算を公開の場で審査することと、重要な政治判断を公開採決することは、どちらも県民への説明責任につながります。
元議長、予算特別委員長という経歴があるからこそ、「会派で決まった」だけでは説明として足りません。
平成筑豊鉄道を繰り返し質問
香原県議は、地元に直結する平成筑豊鉄道の課題を継続して取り上げています。
2021年12月定例会では同鉄道の現状と課題を質問。2026年3月にも、改めて平成筑豊鉄道を一般質問の主題にしました。
平成筑豊鉄道は、沿線住民の通学、通勤、通院を支える一方、人口減少や利用者減少の影響を受けています。
地域交通の維持は、県、沿線自治体、事業者が費用と将来像を共有しなければ進みません。
香原県議が本会議で繰り返し議題にしてきたことは、地元選出議員として確認できる活動です。
ただし、質問したことと、鉄道の経営問題を解決したことは同じではありません。具体的な成果は、支援策と利用状況を別途検証する必要があります。
子ども政策、県立高校、エネルギーも扱った
県議会中継で確認できる香原県議の質問には、次のテーマがあります。
- 2026年3月:平成筑豊鉄道
- 2025年6月:ワンヘルス、物価高、就職氷河期支援、保育料、県立高校などの代表質問
- 2022年6月:原油価格高騰に伴う電力需給と電力価格
- 2022年3月:子ども政策
- 2021年12月:平成筑豊鉄道の現状と課題
- 2021年6月:選ばれる県立高校づくり
地域交通だけでなく、教育、子育て、雇用、エネルギー価格を扱ってきました。
2025年6月の代表質問では、第3子以降の保育料無償化、幼稚園の人材確保、就職氷河期世代への支援など、暮らしに関わる論点も取り上げています。
質問歴は活動実績です。一方で、個々の制度実現を香原県議一人の功績と断定することはできません。
ワンヘルス条例の検討会議座長を経験
2026年1月の全国都道府県議会議長会定例総会で、香原県議は福岡県議会の議員提案政策条例について報告しました。
県議会公式発表によると、香原県議は「福岡県ワンヘルス推進基本条例」を取りまとめた議員提案政策条例検討会議の座長経験を基に、条例提出までの流れや取組事例を説明しています。
条例を議員提案でまとめるには、会派間調整、条文検討、審議、採決という手続きが必要です。
その経験がある議員だからこそ、重要議案を討論・採決し、各議員の判断を残す意味を理解しているはずです。
香原勝司県議は採決中止動議に賛成した
TNCテレビ西日本は、動議の採決で起立した議員を記者が議場で確認し、賛成49人の氏名を公表しました。香原県議はその中に含まれています。
自民党県議団は採決中止動議への賛成に党議拘束をかけました。採決に参加した38人中37人が賛成し、反対した自民党県議は江藤秀之県議だけでした。
香原県議が辞職勧告決議案そのものに反対した、と断定することはできません。
本案は採決されず、本案への賛否が記録に残っていないからです。
確認できるのは、香原県議が、本案を採決しないよう求める動議に賛成したことです。
元議長に「党議拘束だから」は通用しない
党議拘束は投票の背景です。議員個人の政治責任を消すものではありません。
香原県議は県議会議長として議会全体を代表し、予算特別委員長として審査を取り仕切りました。
会派運営の論理と、議会全体の透明性が衝突したとき、元議長がどちらを優先したのかは県民の判断材料です。
本案に反対なら反対票を投じ、理由を述べればよい。本案に賛成なら賛成票を投じればよい。
採決自体を止めたことで、香原県議が本案をどう考えていたのかは公式記録から分からなくなりました。
これは議長経験者として軽くない判断です。
TNC調査では79%が公開採決を求めた
TNCが8月19日に県内有権者1,020人を対象に実施した緊急世論調査では、緊急動議を「不適切な対応で納得できない」とした回答が75.0%でした。
「採決を行い各議員の賛否を明らかにすべきだった」は79.0%。「問題ない」は7.0%です。
2027年統一地方選の投票行動に影響するとした回答は合計79.1%でした。
一回の調査を県民全員の総意とは扱えません。それでも、議員別の判断を知りたいという強い要求は読み取れます。
香原勝司県議に答えてほしい7つの質問
- 採決中止動議に賛成した具体的な理由は何ですか。
- 辞職勧告決議案が採決されていたら、賛成と反対のどちらへ投票する予定でしたか。
- 元議長として、採決を止めることが議会の公正な運営にどう資すると考えましたか。
- 党議拘束の決定過程で、香原県議自身は何を発言しましたか。
- 予算特別委員長の経験から、議員別の投票記録を残す意味をどう考えますか。
- 直方市の有権者へ、今回の一票をいつ、どの方法で説明しますか。
- 採決中止動議の議員別賛否を県議会公式サイトで公開することに賛成しますか。
よくある質問
Q1. 香原県議は藏内議長の辞職に反対したのですか?
断定できません。辞職勧告決議案そのものは採決されていません。確認できるのは、採決中止動議への賛成です。
Q2. 香原県議は県議会議長だったのですか?
はい。2023年5月に第73代福岡県議会議長へ就任しました。現在の公式プロフィールでは県土整備委員会などに所属しています。
Q3. この記事は違法行為を指摘していますか?
いいえ。議会手続きとして行われた投票行動を、公開性と政治的な説明責任の観点から評価しています。
まとめ
- 香原勝司県議は直方市選出、自民党県議団所属の4期目
- 2023年県議選は10,871票、得票率66.3%で当選
- 2023年5月に第73代福岡県議会議長へ就任
- 2026年2月定例会で予算特別委員長を務めた
- 平成筑豊鉄道、県立高校、子ども政策、物価高、ワンヘルスなどを質問
- 2026年8月17日の採決中止動議に賛成した
地元交通や教育、県予算、条例づくりに関わってきた活動は確認できます。
その活動実績と、公開採決を止めた一票は別に評価しなければなりません。
議会の公正な運営を掲げた元議長だからこそ、香原県議は直方市の有権者へ、自分の言葉で今回の判断を説明すべきです。

