松本國寛県議とは|7期・元議長が採決中止動議に賛成

松本國寛県議は、遠賀郡選出、自民党県議団所属の7期目です。

衆議院議員秘書を経て1999年に初当選し、土木委員長、議会運営委員長、自民党福岡県連幹事長、自民党県議団会長などを歴任。2012年には第62代福岡県議会議長に就任しました。

現在は農林水産委員会と子育て支援・人財育成調査特別委員会に所属しています。

また、日田彦山線復旧問題対策協議会の座長として、BRTひこぼしラインの沿線振興にも関わっています。

その松本県議は2026年8月17日、藏内勇夫議長への議長職辞職勧告決議案の採決を中止する動議に賛成しました。

動議は賛成49、反対35で可決。辞職勧告決議案は採決されず、議員ごとの本案への賛否は公式記録に残りませんでした。

元議長で7期、元県議団会長です。

採決という議会の最も基本的な手続を止める意味を、誰より理解している側の議員です。

松本県議が本案に反対する考えだったのか、賛成する考えだったのかは分かりません。分からなくした動議に、本人が賛成したからです。

▼採決中止動議の賛成・反対議員一覧
福岡県議会・採決中止動議の賛否一覧|49人と35人の全氏名

松本國寛県議の基本プロフィール

項目 内容
氏名 松本國寛(まつもと・くにひろ)
選挙区 遠賀郡
会派 自民党県議団
当選回数 7回
生年月日 1956年10月20日
年齢 69歳(2026年8月24日現在)
常任委員会 農林水産委員会
特別委員会 子育て支援・人財育成調査特別委員会
初当選 1999年
主な議会歴 第62代県議会議長、議会運営委員長、土木委員長、自民党県議団会長

本人の公開プロフィールによると、島門小学校、遠賀中学校、東海大学第五高校、九州東海大学工学部建築学科を卒業しました。

衆議院議員三原朝彦氏の秘書を経て県議になっています。

建築を学び、国会議員秘書として国政と地域要望に接し、県議会では土木分野と議会運営を担った経歴です。

経験の厚さは確認できます。その経験は、今回の投票を曖昧にする理由ではなく、説明責任を重くする材料です。

2023年県議選は10,808票でトップ当選

2023年の遠賀郡選挙区は定数2に3人が立候補しました。

松本県議は10,808票を獲得し、トップで7期目に入りました。

候補者 党派 得票 得票率 結果
松本國寛 自由民主党 10,808票 38.1% 当選
豊福るみ子 立憲民主党 9,492票 33.5% 当選
安部弘彦 無所属 8,048票 28.4% 落選

投票率は37.73%、当日有権者数は76,241人でした。

トップ当選は、芦屋町、水巻町、岡垣町、遠賀町で積み上げた政治基盤を示します。

得票差があるから説明を省けるのではありません。10,808人から直接託された議席だからこそ、重要な一票を記録に残し、判断理由を示す責任があります。

第62代福岡県議会議長を務めた

福岡県議会の歴代議長一覧では、松本県議は2012年5月22日から2013年5月23日まで第62代議長を務めています。

議長在任中は、ハワイ州議会との友好交流、海外福岡県人会世界大会、台湾との交流、国際リニアコライダー計画に関する欧州調査などに関与しました。

2013年の広域行政セミナーでは、制度の形だけを作るのではなく中身を議論し、国には住民への丁寧で分かりやすい説明を求めたいという趣旨の挨拶をしています。

「中身を議論する」「住民へ分かりやすく説明する」という姿勢は、今回の採決問題にもそのまま当てはまります。

辞職勧告決議案の中身を討論し、各議員が投票し、その理由を住民へ説明する。それが議会の本来の進め方です。

松本県議自身が過去に行政へ求めた説明の水準を、現在の自分にも適用すべきです。

議会運営委員長と県議団会長も経験

本人の公開プロフィールでは、2011年に議会運営委員長、2013年に県議団幹事長、2015年に自民党福岡県連幹事長、2019年に自民党県議団会長へ就いています。

議会運営委員会は、会期、議事日程、議案や動議の扱いなど、本会議の運営に直結する事項を協議します。

県議団会長は、最大会派を代表し、所属議員の意見をまとめ、他会派や執行部と調整する立場です。

二つの役職を経験した松本県議は、議事手続と党内調整の両方を知っています。

党議拘束があったから従った、という説明だけでは足りません。会派内で何を発言し、採決を止めることが県民の利益になるとどう判断したのかが問われます。

農林水産と子育て・人財育成を担当

松本県議は現在、農林水産委員会の委員です。

農林水産委員会は、生産基盤、農林水産物の流通、担い手育成、農山漁村の環境、食育、DXなどを審査・調査します。

遠賀郡には農地、海岸、漁業、農産物、都市近郊型の居住地域があり、農林水産政策は地元の生活と産業に直結します。

子育て支援・人財育成調査特別委員会では、こどもの権利、居場所づくり、健全育成、働き方改革、ジェンダー平等などを扱います。

世代をまたぐ政策を担当する議員にとって、投票記録は将来の有権者へ残す政治の記録でもあります。

若い世代に政治参加を求めながら、ベテラン議員が自らの重要議案への考えを記録に残さないのでは、政治への信頼は育ちません。

日田彦山線復旧問題対策協議会の座長

県議会公式記録では、松本県議は日田彦山線復旧問題対策協議会の座長を務めています。

2025年1月と2026年2月の日田彦山線沿線地域振興推進協議会に出席し、BRTひこぼしラインの利用促進と沿線振興に関与しました。

鉄道からBRTへの復旧は、災害、地域交通、観光、過疎地域の暮らしを結ぶ長期課題です。松本県議が座長として継続的に関わっていることは、確認できる活動です。

2023年には、県議会の地域公共交通事業振興議員連盟による要請にも参加しています。

公共交通では、利用実績、費用、沿線への効果を継続して検証する必要があります。

政策の検証可能性を支えるのは記録です。議会の投票も同じです。

現行の議員別動画検索には質問記録が表示されない

福岡県議会中継の「議員名からさがす」で松本県議を検索すると、2026年8月24日時点で「該当する情報はありません」と表示されます。

これは、松本県議が過去27年間に本会議で一度も質問していないことを意味しません。現行の動画検索に表示対象の記録がない、という範囲の事実です。

委員会活動、会派代表としての活動、地域課題への対応は別の資料で確認できます。

それでも、7期の県議の政策姿勢を有権者が簡単に追える情報が少ないことは問題です。

本人の活動報告や議会公式ページで、提案、成果、投票理由を時系列にまとめて公開すれば、住民の検証は容易になります。

採決中止で本案への賛否まで記録されなかったことは、もともと限られた判断材料をさらに減らしました。

松本國寛県議は採決中止動議に賛成した

TNCテレビ西日本は、動議の採決時に起立した議員を記者が議場で確認し、賛成49人の氏名を公表しました。松本県議はその一覧に含まれています。

自民党県議団は採決中止動議への賛成に党議拘束をかけました。採決に参加した自民党県議38人のうち37人が賛成し、反対したのは江藤秀之県議だけでした。

松本県議が辞職勧告決議案そのものに反対した、と断定することはできません。

本案は採決されず、本案への賛否が記録に残っていないからです。

確認できるのは、松本県議が、本案を採決しないよう求める動議に賛成したことです。

7期・元議長の沈黙は重い

新人議員であっても、自分の投票を説明する責任があります。

松本県議は7期で、議長、議会運営委員長、県議団会長、県連幹事長を経験しています。

議会の手続を止める影響も、党議拘束が議員個人の判断を見えにくくする問題も、理解できる立場です。

それでも採決中止に賛成したなら、少なくとも「なぜ公開採決より中止が県民の利益になると考えたのか」を説明すべきです。

説明しないまま長い経歴だけを実績として掲げても、有権者は現在の政治判断を評価できません。

TNC調査では79%が公開採決を求めた

TNCが2026年8月19日に県内有権者を対象として実施し、男女1,020人が回答した緊急世論調査では、緊急動議を「不適切な対応で納得できない」とした回答が75.0%でした。

「採決を行い各議員の賛否を明らかにすべきだった」は79.0%。「問題ない」は7.0%です。

2027年統一地方選の投票行動に影響するとした回答は合計79.1%でした。

一回の調査だけで全県民の考えを決めることはできません。ただし、投票記録を残してほしいという要求の強さは明白です。

「住民への丁寧で分かりやすい説明」を求めた元議長が、この要求にどう応えるのかが問われます。

松本國寛県議に答えてほしい7つの質問

  1. 採決中止動議に賛成した具体的な理由は何ですか。
  2. 辞職勧告決議案が採決されていたら、賛成と反対のどちらへ投票する予定でしたか。
  3. 第62代議長、議会運営委員長の経験者として、採決を止めたことをどう評価しますか。
  4. 県議団会長経験者として、党議拘束の決定過程で何を発言しましたか。
  5. 過去に求めた「住民への丁寧で分かりやすい説明」を、今回の自分の投票でも実行しますか。
  6. 遠賀郡の10,808票に対し、いつ、どの方法で説明しますか。
  7. 採決中止動議の議員別賛否を県議会公式サイトで公開することに賛成しますか。

よくある質問

Q1. 松本県議は藏内議長の辞職に反対したのですか?

断定できません。辞職勧告決議案そのものは採決されていません。確認できるのは、採決中止動議への賛成です。

Q2. 松本県議は何期目ですか?

県議会公式プロフィールでは7期目です。1999年に初当選し、第62代議長などを歴任しました。

Q3. 本会議で質問していないのですか?

現行の県議会動画検索では「該当する情報はありません」と表示されます。過去の全議会活動がなかったという意味ではなく、表示対象となる動画記録が現行検索にないという意味です。

まとめ

  • 松本國寛県議は遠賀郡選出、自民党県議団所属の7期目
  • 2023年県議選は10,808票でトップ当選
  • 第62代県議会議長、議会運営委員長、県議団会長などを歴任
  • 現在は農林水産委員会と子育て支援・人財育成調査特別委員会に所属
  • 日田彦山線復旧問題対策協議会の座長として沿線振興に関与
  • 現行の議員別動画検索には表示される質問記録がない
  • 2026年8月17日の採決中止動議に賛成した

議長、党と会派の要職、地域交通の協議会で積み重ねた活動は確認できます。

その実績があるからこそ、重要議案の採決を止めた責任から逃れることはできません。

松本県議は、遠賀郡の有権者へ、本案への考えと採決中止に賛成した理由を自分の言葉で示すべきです。

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確認資料・参考リンク

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