横尾政則県議は、小郡市・三井郡選出、自民党県議団所属の1期目です。
2023年の福岡県議選に無所属新人として立候補し、8,331票を得て初当選しました。現在は商工労働委員会の副委員長を務め、再生可能エネルギー等調査特別委員会にも所属しています。
初当選後の一般質問は、確認できるだけで9回です。
学校ICT、地域鉄道、商業施設周辺の渋滞、通学路の安全、災害初動、親元就農、道路・河川の除草、受動喫煙、熱中症。生活に近い課題を切れ目なく取り上げてきました。
その横尾県議は2026年8月17日、藏内勇夫議長への議長職辞職勧告決議案について、本案の採決を中止する動議に賛成しました。
動議は賛成49、反対35で可決。本案は採決されず、横尾県議が辞職勧告に賛成だったのか、反対だったのかは公式記録に残りませんでした。
地域の危険や不便を県議会で可視化してきた議員が、議会自身の最重要判断を見えなくする側へ回った。
ここは経歴紹介だけで済ませず、本人の説明責任まで問う必要があります。
▼採決中止動議の賛成・反対議員一覧
福岡県議会・採決中止動議の賛否一覧|49人と35人の全氏名
横尾政則県議の基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 横尾政則(よこお・まさのり) |
| 選挙区 | 小郡市・三井郡(大刀洗町) |
| 会派 | 自民党県議団 |
| 当選回数 | 1回 |
| 生年月日 | 1976年10月19日 |
| 年齢 | 49歳(2026年8月24日現在) |
| 常任委員会 | 商工労働委員会・副委員長 |
| 特別委員会 | 再生可能エネルギー等調査特別委員会 |
| 初当選 | 2023年4月 |
福岡県議会の公式プロフィールは、横尾県議の選挙区を「小郡市・三井郡」としています。三井郡に含まれる自治体は大刀洗町です。
小郡市と大刀洗町は、鉄道、幹線道路、農業、防災など共通する県政課題を抱えます。横尾県議の質問履歴にも、選挙区の生活条件がはっきり表れています。
2023年県議選は8,331票で初当選
2023年の小郡市・三井郡選挙区は、定数2に3人が立候補しました。
| 候補者 | 得票 | 結果 |
|---|---|---|
| 井上忠敏 | 10,686票 | 当選 |
| 横尾政則 | 8,331票 | 当選 |
| 三笘良夫 | 6,710票 | 落選 |
投票率は42.93%。横尾県議は無所属新人として2番手に入りました。
県議会ではその後、自民党県議団に所属しています。選挙時の党派表示と現在の会派は同じ概念ではないため、ここは分けて確認する必要があります。
同じ選挙区の井上忠敏県議も、採決中止動議に賛成しました。小郡市・大刀洗町の2議席はいずれも、本案を採決しない票を投じたことになります。
有権者は本案への2人の判断を比較できませんでした。だからこそ両県議には、何を考えて採決中止に賛成したのか、選挙区へ自分の言葉で説明する責任があります。
1期目で一般質問を9回
県議会中継で確認できる横尾県議の一般質問は次の通りです。
| 時期 | 主な質問テーマ |
|---|---|
| 2023年6月 | ICTを活用した魅力的な学校教育現場づくり |
| 2023年12月 | 地域鉄道の維持・確保 |
| 2024年2月 | 大型商業施設開店後の交通渋滞対策 |
| 2024年9月 | 通学路における交通安全の確保 |
| 2024年12月 | 災害時のファーストミッションボックス普及 |
| 2025年2月 | 親元就農への支援 |
| 2025年9月 | 河川・道路の除草作業 |
| 2026年2月 | 受動喫煙防止対策 |
| 2026年6月 | 熱中症対策 |
毎年複数回の一般質問を行い、分野も教育、交通、農業、防災、健康へ広がっています。
質問したこと自体を、政策を実現した「功績」と同一視することはできません。それでも、議員がどの問題を議場へ持ち込み、知事部局へ答弁を求めたかは、活動評価の重要な記録です。
地域鉄道と交通安全を議場へ持ち込んだ
小郡市には西鉄天神大牟田線、甘木鉄道が通り、大刀洗町にも甘木鉄道の駅があります。地域鉄道は通学、通勤、通院、高齢者の移動を支える基盤です。
横尾県議は初当選した年の12月に「地域鉄道の維持・確保」を質問しました。
翌年には、大型商業施設の開店後に生じる交通渋滞と、通学路の交通安全を取り上げています。
鉄道を残す話と道路の混雑・安全は別々に見えて、住民の移動をどう守るかという一本の問題につながります。
選挙区の具体的な課題を県政へ上げた点は、横尾県議の活動として確認してよいでしょう。
ただ、交通行政に透明な説明と実効性を求めるなら、議会の採決でも同じ基準が必要です。住民に関わる判断を「結果だけ」で済ませず、誰がどちらを選んだかまで示す。それが代議制の最低条件です。
災害初動を問う議員が、議会判断を曖昧にした
2024年12月、横尾県議は「ファーストミッションボックス」の普及を質問しました。
ファーストミッションボックスは、大規模災害時に行政職員がすぐ到着できない状況でも、地域住民が箱内の手順書や資材を使って避難所開設などの初動を始める考え方です。
災害対応では、誰が、いつ、何をするかを事前に明確にしておくことが欠かせません。役割が曖昧なままでは初動が遅れます。
議会の責任も同じです。
誰がどの判断をしたかを記録し、有権者が後から検証できるようにする。採決中止動議は、その本案に関する責任の所在を曖昧にしました。
災害時の役割明確化を求めた横尾県議が、政治判断では記録を残さない側へ投票した。この食い違いを本人は説明すべきです。
親元就農、除草、受動喫煙、熱中症まで質問
横尾県議は2025年2月、親元就農への支援を取り上げました。農家の子どもが経営を引き継ぐ場合でも、設備、技術、所得の安定、世代間の役割分担など課題があります。
同年9月には河川・道路の除草作業を質問しました。草木の繁茂は見通しや歩行空間を悪化させ、通行の安全や河川管理に関わります。住民から日常的に寄せられやすい要望を、県管理の問題として扱った質問です。
2026年には受動喫煙防止と熱中症対策を続けて取り上げました。
派手な大型事業より、日々の暮らしの危険を拾う質問が多いことは横尾県議の特徴です。
だから評価は、質問回数だけで終わらせてはいけません。県の答弁後に制度や予算がどう変わったのか、選挙区で何が改善されたのか、本人が継続して報告しているかまで見る必要があります。
商工労働委員会副委員長としての立場
横尾県議は現在、商工労働委員会の副委員長です。
この委員会は、中小企業、雇用、産業振興、観光、企業立地など、県内経済と働く人の生活に直結する分野を審査します。
再生可能エネルギー等調査特別委員会にも所属しており、地域経済とエネルギー政策の両方に関わる立場です。
副委員長は、単に委員の一人ではありません。議事運営を支え、論点を整理し、審査の信頼性を担う役職です。
委員会では行政へ資料と説明を求めながら、本会議では自分の本案への判断を記録させなかった。役職が上がるほど、この説明不足は重くなります。
横尾政則県議は採決中止動議に賛成した
TNCテレビ西日本は、動議の採決時に起立した議員を記者が議場で確認し、賛成49人の氏名を公表しました。横尾県議はその一覧に含まれています。
自民党県議団は採決中止動議への賛成に党議拘束をかけました。採決に参加した自民党県議38人のうち37人が賛成し、反対したのは江藤秀之県議だけでした。
横尾県議が辞職勧告決議案そのものに反対した、と断定することはできません。
本案が採決されなかったためです。
確認できる事実は、横尾県議が、本案を採決しないよう求める動議に賛成したことです。
「会派で決まった」は経緯の説明にはなっても、本人の判断理由にはなりません。1期目でも、一票の法的・政治的な重さはベテランと同じです。
TNC調査では79%が公開採決を求めた
TNCが2026年8月19日に県内有権者を対象として実施し、男女1,020人が回答した緊急世論調査では、緊急動議を「不適切な対応で納得できない」とした回答が75.0%でした。
「採決を行い各議員の賛否を明らかにすべきだった」は79.0%。「問題ない」は7.0%です。
2027年統一地方選の投票行動に「非常に影響する」「ある程度影響する」の合計は79.1%でした。
横尾県議は、8,331票を得て初当選しました。次の選挙では、一般質問の実績と同時に、今回の動議への一票も評価対象になります。
横尾政則県議に答えてほしい7つの質問
- 採決中止動議に賛成した具体的な理由は何ですか。
- 辞職勧告決議案が採決されていたら、賛成と反対のどちらへ投票する予定でしたか。
- 党議拘束の決定過程で、横尾県議はどのような意見を述べましたか。
- 災害時の役割明確化を求めながら、本案への各議員の判断を記録に残さなかったことをどう説明しますか。
- 同じ選挙区の井上忠敏県議とそろって動議に賛成したことを、小郡市・大刀洗町の有権者へどう説明しますか。
- これまでの9回の一般質問について、答弁後に実現した施策と未解決課題を公表しますか。
- 採決中止動議の議員別賛否を県議会公式サイトで公開することに賛成しますか。
よくある質問
Q1. 横尾県議は藏内議長の辞職に反対したのですか?
断定できません。辞職勧告決議案そのものは採決されていません。確認できるのは、採決中止動議への賛成です。
Q2. 横尾県議の選挙区はどこですか?
小郡市・三井郡です。三井郡は大刀洗町で構成されています。福岡市東区ではありません。
Q3. 横尾県議は2023年に何票で当選しましたか?
8,331票です。定数2に3人が立候補し、2番手で初当選しました。
まとめ
- 横尾政則県議は小郡市・三井郡選出、自民党県議団所属の1期目
- 2023年県議選に無所属新人として出馬し、8,331票で初当選
- 商工労働委員会副委員長、再生可能エネルギー等調査特別委員
- 初当選後、地域鉄道、交通安全、災害、農業、健康など9回の一般質問
- 2026年8月17日の採決中止動議に賛成
暮らしに近い課題を9回にわたり議場へ持ち込んだ活動は確認できます。
その積み重ねがあるからこそ、議会の信頼を傷つけた一票を「1期目」「党議拘束」で流すことはできません。
横尾県議は、本案にどう投票するつもりだったのか、なぜ採決中止を選んだのかを、小郡市と大刀洗町の有権者へ説明するべきです。

